バビロンのイシュタール門が見どころの古代東方博物館

イスタンブール考古学博物館・その2からの続きです。さあ、次は「古代東方博物館」の建物に入ってみましょう。こちらはヘレニズム時代以前の、シリアやイラク、エジプトといった中東各地からの出土品が中心です。オスマン帝国はメソポタミア(現イラク)を領有していた時期もあるので、古くは紀元前3000年前のシュメール期のものからあります。シュメール人の小さな人形からアッカド時代の出土品、古バビロニア王国のハムラビ法典などに続き、注目すべきは新バビロニアのバビロンにあったイシュタール門の彩色レリーフでしょう。ドイツのペルガモン博物館で目玉の門ですが、ここでもその一部が見られます。この門は、新バビロニアのネブカドネザル2世により、紀元前575年に建てられたものです。2500年以上たっても色鮮やかなライオンや雄牛、竜のレリーフに注目です。

バビロニアのイシュタール門のレリーフは必見のひとつ バビロニアのイシュタール門のレリーフは必見のひとつ

アッシリアとヒッタイトの出土品

また、戦車を駆る王など、躍動感溢れるアッシリアの浮彫りも見ものです。有翼人身像もアッシリアのもので、この時代のものがまとめて見られるのも、この博物館ならでは。さて、古代のトルコといえばヒッタイト王国も忘れてはなりません。首都ハットゥシャシュ(現ボアズキョイ)からのスフィンクスのレリーフなどもいいですが、歴史的には、エジプトのラムセス2世との間に交わされた世界最古の平和条約「カデシュの契約書」が見逃せません。

15世紀の建物がそのまま博物館に

さて、もうひとつの博物館の装飾タイル博物館ですが、ここは建物自体も見どころです。というのも、この3つの博物館のある敷地はかつてはトプカプ宮殿の庭園の一部で、ポロ競技が行われていた場所なのです。現在は装飾タイル博物館建物となっている建物は、1472年にメフメット2世により、競技を見物するために建てられました。教会を除くとイスタンブールに現存する建物では、もっとも古い建物になるそうです。中にはセルジューク朝時代から19世紀までのタイルや陶器が展示されています。展示物はそんなに多くはありませんが、建物込みで楽しむといいでしょう。

2016年に改装が終了して、博物館が生まれ変わる

さあ、いかがでしたか。ひとまずここに来れば、古代からビザンツ時代までのイスタンブールやトルコの歴史がわかります。続きのイスラム時代のトルコについては、ブルーモスクの向かいにある「トルコ・イスラーム美術博物館」が詳しいので、そちらと合わせて見てみましょう。より詳しく内容を知りたければ、有料で日本語音声ガイドがあるので、そちらをご利用下さい。現在行われている考古学博物館のリノベーションは、2016年に終了する予定です。それでは楽しんで来てください!