正面入口から中庭へ入ると

「イスタンブールのブルーモスク」その1からの続きです。ではこのスルタンアフメット・ジャーミィの外観を見てみましょう。建物は内部に巨大な空間を生み出すために、直径23.5メートルの大ドームを多くの小ドームが支えて、天井の重さを分散させる造りになっています。ヒッポドロームの広場に面した正面入口からモスクの敷地に入ると、まず敷石が敷かれた広い中庭に出ます。この中庭は、モスクの建物と同じ広さになるように設計されているんですよ。中庭中央には八角形の泉亭が。今はそんな光景を見ることはありませんが、昔は集団礼拝の時などに人がモスクの内部に入りきらないと、この中庭で祈りを捧げていたようです。

中庭から正面入口を見る。庭の中央に泉亭がある 中庭から正面入口を見る。庭の中央に泉亭がある

モスクへの入場方法をチェック

建物の正面入口はイスラーム教徒のみ入場可なので、観光客は側面にある専用の入口から入ります。モスクは一般に開かれた宗教施設なので、入場料は取られませんが、お祈りしている人もいるので敬意を払って見学してください。また、1日5回ある礼拝時間は入場禁止です。礼拝時間は日の長さによって毎日変わります(礼拝時間は外に張り出されています)。モスクに入る時は、肌を露出しない、女性は髪の毛をスカーフで覆うなどの服装の禁止事項があるのでご注意ください(レンタルもあります)。

外光を上手く取り入れて、建物内は明るい

それではモスクの中に入ってみましょう。この建物は、中央の大ドームを周りを囲む半円ドームによって支え、屋根の重さを軽減できるような技術が使われています。そのため、ドーム屋根の下の壁には、屋根の重さがあまりかからない部分も多く造れるようになりました。それは全部で260に及ぶ小窓を生み、その結果、スルタンアフメット・ジャーミィよりも千年前に造られたアヤソフィアに比べれば、中はずいぶんと明るくなっています。さらに、窓の多くは、ステンドグラスです。ステンドグラスというと西洋の教会のイメージがありますが、ここではイスラーム教のモスクでも美しく取り入れられることがわかります。色付きガラスを通して入り込む外光が、モスク内を包み込むような光で満たし、とてもきれいです。(その3に続く)