「ブルーモスク」の名の由来は?

「イスタンブールのブルーモスク」その2からの続きです。さて、このスルタンアフメット・ジャーミィで注目すべきは、モスクの内壁を飾る約2万1000枚というイズニックタイルでしょう。偶像崇拝が禁じられているイスラーム教では、タイルに描かれたデザインは草花文様が主。ここではチューリップやカーネーション、バラ、糸杉などがモチーフになっているものが多いですね。ブルーモスクの名前の由来は、内部を飾る装飾タイルが「白地に青」が多いことから付けられたそうですが、中に入ってみるとそれほど“ブルー”という感じはしません。むしろ、白っぽい感じです。

「ブルー」と言われればブルーな、ブルーモスクの内部 「ブルー」と言われればブルーな、ブルーモスクの内部

ミナレットの数は、イスタンブール最高の本数

当時、モスクの格付けは、その付随するミナレットの数によって示されていました。ミナレットとは礼拝の呼びかけを行う塔で、本来は1本あればいいのですが、この時代は装飾的に何本も造られるようになっていたのです。イスタンブールなら、アヤソフィアには後から付けられた4本のミナレットがありますし、大帝と言われたスレイマンが建てたシュレイマニエ・ジャーミィも4本のミナレットがあります。しかし、このスルタンアフメット・ジャーミィには、それをしのぐ6本のミナレットがあります。これは当時、聖地であるメッカにあるモスクと同じ数でした。ただしそれはまずいと思ったのか、スルタンはメッカのモスクにミナレットを1本付け加え、7本にしたという逸話が残っています。このスルタンアフメット・ジャーミィのミナレットの特徴は、とても細いこと。遠くから見ると、シルエットが“鉛筆”のようにも見えるでしょう。

モスクに隣接したスルタンの墓廟

モスクを出た右(北東)側に、この皇帝スルタンアフメットの墓所である「スルタンアフメット1世廟」が隣接しています。中にはスルタン本人とその家族の棺が並んでいます。この若いスルタンが病死したのは、自分の名を冠したモスクが完成した翌年でした。このモスクの周りには外庭もあるので、観光に疲れたら立ち寄ってみてください。また、シーズン中の夜にはこのスルタンアフメット・ジャーミィはライトアップされ、「音と光のショー」が行われます。機会があったら、それも見に行ってみましょう。