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海外現地発ガイド通信

旧約聖書の預言者アブラハムゆかりの町シャンルウルファ


掲載日:2015/06/21 テーマ:観光地・名所 行き先: トルコ / シャンルウルファ

タグ: 夏にオススメ 街歩き 春にオススメ 歴史


池と林が中心部に広がるシャンルウルファ

イブラヒームの伝説ゆかりの池 イブラヒームの伝説ゆかりの池

 ここはトルコの南東部。黄色い土に時おり丈の低い灌木が茂っている。広大な大地を眺める限り、この自然はメソポタミア文明が栄えていた頃とあまり変わっていないような気がする。その乾いた土地に、まるでオアシスのように現れた潤いのある町。通称ウルファと呼ばれているシャンルウルファSanliurfaだ。南東アナトリア地方の都市で、中心部で見られるのはほとんど石とコンクリートの建物ばかり。ところがウルファには町のど真ん中に大きな池と林があるのだ。水と緑が豊かな古代都市。ここは旧約聖書に登場するアブラハムゆかりの町として知られている。アブラハムはキリスト教、イスラム教、ユダヤ教の共通の預言者で、イスラム教ではイブラヒームと呼ばれている。

フランス軍と戦って町を守ったウルファの人たち

緑豊かなシャンルウルファの町 緑豊かなシャンルウルファの町

 ウルファは紀元前からの壮大な歴史の中で育まれてきた。南東アナトリア地方は紀元前2000年以前のシュメール王朝から始まり、バビロニア、ヒッタイト、アッシリア、マケドニアなど様々な王朝に支配された。ウルファが古文書に現れるのはセレウコス朝時代からで、紀元前300年頃にウルファに軍事拠点都市が築かれたとされている。その後は古代ローマ帝国、ササン朝ペルシャ、東ローマ帝国と入れ替わり、15世紀からはオスマン帝国となった。20世紀の第一次世界大戦が終わった後、フランス軍がウルファに侵攻してきた。市民たちはフランス軍に立ち向かい、果敢に闘って打ち破った。それ以来、名誉あるという意味のシャンルを町の名に掲げ,正式にはシャンルウルファと呼ばれるようになった。

火は水に変わり、薪は魚に変わる

池で魚に餌を与える観光客たち 池で魚に餌を与える観光客たち

 イスラム教ではウルファがイブラヒーム生誕の地とされている。イスラム教の伝説によると、若きイブラヒームは残虐なニムロド王によって大量の薪が燃えさかる火の中に投げ込まれた。しかしその瞬間に火は水に変わり、薪は魚に変わってイブラヒームは救われた。今日その場所には大きな池Halil ur-Rahman Golu-Balikligolがあり、たくさんの魚が泳いでいる。ここはウルファで最も人気のある観光名所でトルコ各地から大勢の人々が訪れる。大きな長方形の池の北側に建つハリル・イル・ラフマン・モスクは13世紀までは教会の聖堂だった。ここに来た人はみな魚にエサをあげている。それは神のための行為だそうだ。魚はたくさん泳いでいるが灰色の魚ばかり。白い魚を見つけた人は幸せになれると言われている。でも、まだ誰も見たことがない。

イブラヒームはこの洞窟の中で生まれた

イブラヒーム誕生の場所とされる洞窟内部 イブラヒーム誕生の場所とされる洞窟内部

 池の側にイブラヒームが誕生したとされる洞窟Hz. Ibrahim Peygamber’inがある。聖なる洞窟の中では祈りをささげている人や寛いだ格好で本を読んでいる人がいた。奥に聖なる泉とされる湧き水があり、これを飲んでいる人、汲んで帰る人たちがいる。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教ではアブラハムのことを神が選んだ預言者としている。今ではかなり異なる3つの宗教だが元を正せばみな同じというのも不思議だ。日本では『アブラハムの子』という、子供向けのちょっと変な歌が知られているが、それほどアブラハムはメジャーな存在なのだ。こんなに有名なアブラハム。旧約聖書に登場する人物ゆかりの町がれっきと存在しているなんて、南東アナトリアは本当にすごい!

データ

イブラヒームが火の中に投げ入れられたとされる場所 イブラヒームが火の中に投げ入れられたとされる場所

シャンルウルファへは、
イスタンブールより飛行機で1時間50分。
シャンルウルファ空港より市内まではバス又はタクシーで10分ほど。
市内の主な観光名所は全て徒歩で廻ることができる。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2015/06/21)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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