- 堀内 淳
- ドバイ在住。関西生まれ、関西育ちのナニワっ子。歩く、見る、食べる、そして作ることも大好き。様々な国で出会う、ヒト・モノには毎回大興奮。美しい景色もいいけれど、下町情緒あふれる景色にも心引かれ自己満足でシャッターをきる今日この頃。
出発エリアをに変更しました。
ウィンドタワーとベージュの壁、広がるのは古き良きアラブの町並
近代的なビルが次々と建ち並び、たくさんの車が行き交う街ドバイはまさにバブル真っ只中。けれども賑やかな街並みからは一転、Bur Dubaiの旧市街地にある小さな一角、そこには別世界が待っています。ドバイの中心を流れるクリーク(運河)沿いに突如現れるベージュの赴きある建物、そして広がる静けさ。
伝統的なアラブの街並みが残るのが、このバスタキア(Batakiah)地区なのです。ここではアラブ情緒が十分に味わえます。
思わずカメラを向けずにはいられない、アラブの伝統的な建築
アラビア湾へゆうゆうと流れるクリーク、そこから交易が栄え、ドバイは発展しました。その発祥地であるバスタキア地区は19世紀の建物を修復・改装し、市が保護・運営する遺産地区です。一歩足を踏み入れれば、閑散としたアラブの町並みに!まるでタイムトリップした気分です。ベージュの壁に小さな小道、そして太陽の光と影、まるで迷路のよう。ふと上を見上げるとウィンドタワーが。これは風を利用した天然のエアコンで、今でこそクーラーが主流ですが、暑いアラブの国々では自然を上手く利用したウィンドタワーが考え出されたのです。
日が沈み始め、モスクに灯りが点されたバスタキア地区は神秘的な美しさ
バスタキアでは、アラブの伝統建築を見るだけではありません。可愛らしいプチホテルにお洒落なカフェやレストラン、ギャラリーがあります。また、もっとアラビア文化に触れてみたいならサハリー・ゲイト・ハウスがお勧め!アラブの朝食や昼食、お茶を楽しみながら、ドバイの歴史や生活習慣、イスラム教などを学ぶことができます。地元の人とも交流ができるでしょう。またアートやカリグラフィー(アラビックの書道)に触れたり、建物内を見学するだけでも楽しく、係りの方も親切に案内してくれます。
さて、さすがに夏の散策は暑く、汗も流れ落ち、喉も渇いてきます。ほてった体と喉を潤しにカフェへ向かいましょう。バスタキアにはカフェが二件ありますが、そのうちの一つXVAギャラリーカフェをご紹介します。
アラブの伝統的建築に自然とアートが融合する、とってもお洒落なカフェ!
このカフェには女性オーナーが見立てた中東アーティスト達の作品を月替わりで展示しています。入口の小さな通路を通り抜けると、大きなテラスがパッと広がり、中央には瑞々しい木が一本、そして至る所にアーティストの作品が存在をアピール。目を輝かせてしまう光景です!
素敵なテラス席もいいですが、クーラーの効いた涼しい席も用意されています。アートを眺め、まったりと涼みながら飲むミントレモネードは最高!アラブはハーブが豊富でフレッシュミントは絶品。ぜひミント入りのジュースやお茶をお試しあれ。
このカフェ内にはショップやプチホテルも併設。テラスの奥にも通路が続きホテルへとつながります。ここでもアート作品と素敵な家具が並べられ、オーナーのセンスの良さが伺えます。
古さと新しさに触れる魅力たっぷりなバスタキア地区。隅々まで楽しみましょう。
新鮮なフレッシュミントたっぷりのミントレモネードで喉も気分も爽快!
■ Sahary Gate(サハリーゲートハウス)
住所:Sahary Gate Tourism LLC
Bastakia House no 14
DUBAI/ UAE
アクセス:Bur Dubai(バールドバイ)内、タクシーでバスタキア地区(クリーク側、Mussalla Rd(ムッサラロード)の端)へ。バスタキア内、No14
電話番号:(+971)4-3535660
URL:http://www.saharygate.com/index.htm
入館料:無料
その他:プログラムによって時間料金が異なります。詳しくはHP参照。申し込みもHPより。
■ XVA Gallery Caf ( XVAギャラリーカフェ)
住所:バスタキア地区内(HPの地図参照)
電話番号(+971)4-3535383
URL:http://www.xvagallery.com/
営業時間:am9:00〜pm21:00
定休日:金(カフェ・ギャラリーのみ)
その他:フレッシュミントレモネード20Dh(約659円)フードも充実。フード:20〜25Dh(約659円〜823円)
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/08/09)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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