材料と製法で決まるウィスキーの種類

シングルモルトやバーボンなど、なんとなくウィスキーの種類を耳にしたことはあっても、どのような違いがあるのかを意識したことがある人は少なくないと思います。もちろん、美味しく飲んで楽しい時間がすごせればそれで十分なわけですが、せっかく海外旅行で現地のお酒が飲めるなら、ほんの少しウィスキーの種類を知っておくだけで、より多彩な楽しみ方ができるかもしれませんよ。この記事では、3つの地域で主に使われる製法とその効果について、ごくごく簡単にご紹介したいと思います。

左からスコッチ、アイリッシュ、アメリカン 左からスコッチ、アイリッシュ、アメリカン

泥炭で香り付けするスコッチ・ウィスキー

ウィスキーと言えばスコッチ、と多くの人が思い浮かべるほどスコットランド産のウィスキーは人気ですね。スコッチの特徴は、原料の麦芽を燻製させる際に泥炭を使う製法にあり、スモーキーな香り付けがなされることです。この香りの違いがスコッチの楽しみの1つといえます。そして、麦芽(モルト)のみを原料とし、1ヵ所の蒸留所で作られたウィスキーのことをシングルモルト、コーンやライ麦なども使うウィスキーをグレーン、この両者を掛け合わせたものをブレンデットと言います。シングルモルトではマッカランやグレンフィデック、ボウモア、ラフロイグ、タリスカーなどが人気です。ブレンデットにも、ジョニー・ウォーカーやバランタインなどの人気商品があります。

ウィスキーの源流、アイリッシュ・ウィスキー

今では蒸留所がわずか数ヵ所になってしまったものの、ウィスキーの発祥の地は実はアイルランドだと言われています。アイリッシュ・ウィスキーの特徴は、通常2回の蒸留を3回する製法で、これによりまろやかな口当たりになるとされています。シングルモルトのブッシュミルズでその特徴を味わうことができるでしょう。また、原料が大麦100%でありながら、麦芽だけでなく未発酵の大麦も使うピュアポットスティルウィスキーもアイリッシュ独特です。これはレッドブレストやグリーンスポットなど、ややマイナーなウィスキーで味わえるほか、これをブレンデットにしたジェイムソンやタラモア・デューもアイリッシュで人気のウィスキーです。

コーンをたくさん使うアメリカのバーボン

アメリカのケンタッキー州を中心に生産される、原料に51〜79%のコーンを使用するウィスキーをバーボンと言います。コーンの割合が大きいため、甘味が強くなる傾向があります。有名なものはアーリータイムズ、ワイルドターキー、ジムビームなど。また、バーボンのうち、テネシー州で生産され、蒸留のろ過にサトウカエデの木炭を使うウィスキーをテネシー・ウィスキーといい、代表的なアメリカンウィスキーのジャックダニエルがこれに当たります。以上のウィスキーの中から、ぜひお口に合いそうなものを飲んでみてください!