イギリスへ行けば誰もが食べる「フィッシュ・アンド・チップス」

イギリスを代表する料理のひとつ、「フィッシュ・アンド・チップス」。白身魚のフライとフライドポテト(ポテトチップスではありません)を盛り合わせた、揚げ物アンド揚げ物というボリュームメニューです。この“アゲアゲ”な一皿は、イギリス旅行中、誰でも一度は口にすることになるでしょう。正直言って、ふだんから多様な食事を楽しめる日本から来た身には「飛び上がるほどおいしい」というほどのものでもないと思います。が、揚げ物ですから、揚げたてであればおいしいのは当たり前ですよね。冷凍の魚を使っているか、生の魚を使うかで、味わいにはかなり差が出るようです。

スコットランド北部の小さな町の食堂では、サラダが盛り合わせてありました スコットランド北部の小さな町の食堂では、サラダが盛り合わせてありました

何をつけて食べるのが正解?

さて、このフィッシュ・アンド・チップスには、普通いろいろな調味料が添えられてきます。たとえばマヨネーズ、ケチャップ、タルタルソース、カレーソース、フレンチマスタード、ホースラディッシュソース、そして日本人にはあまりなじみのないマッシーピーズ。これは裏ごししたグリーンピースのソースです。どれでも合うのが揚げ物のすばらしいところですが、ここはやはり「モルトビネガーを大量にかける」のが王道中の王道といえましょう。モルトビネガーとは、大麦の麦芽が原材料の「麦芽酢」のこと。こちらもあまり日本では一般的ではありませんが、独特の甘みと香りのあるお酢です。

揚げ物にお酢をプラスするのは、こんな理由が

お酢を揚げ物と一緒に摂るのは、味だけでなく健康面でも理由があるのです。お酢には内臓脂肪や血中中性脂肪を減らす効果があるんですよ! フィッシュ・アンド・チップスに添えるいろいろな調味料も、改めて見てみると、そのほとんどにお酢が使われていますよね。モルトビネガーは、これらの調味料の中でももっとも素朴な調味料、いわばイギリスの食文化の原点ともいえる味わいを持っています。

大麦の文化を味わうのに最適な組み合わせとは

というのも、モルトビネガーの原材料となる大麦は、ビールやウィスキーの国・イギリスではとてもポピュラーな穀物だからです(日本でもっとも一般的な穀物酢は、米酢ですよね)。フィッシュ・アンド・チップスをホテルの部屋に持ち帰って食べるのも一興ですが、お酒が好きな人なら、ぜひパブで注文してください! ビールやウィスキーとともに、モルトビネガーをじゃぶじゃぶかけたフィッシュ・アンド・チップスを頬張れば、大麦の香りが重なり合って、イギリスの真髄に触れた気持ちになることでしょう。