スコットランドといえば「ハイランド・キャトル」?

スコットランド北方のハイランド地方へ行ったら、ぜひ見てみたい動物がいました。それは「ハイランド・キャトル(ハイランド牛、ハイランド種とも)」。スコットランドの首都エディンバラにある観光客向けのお土産屋さんでは、キルトやバグパイプやスコッチウィスキーなど、スコットランドを代表するシンボルを形にした製品がいろいろと並んでいます。その中に、ハイランド・キャトルのポストカードやぬいぐるみもありました。日本人がイメージするよりはるかに、ハイランド・キャトルはスコットランドを象徴する動物のようなのです。

動物好きな人は悶絶まちがいなし、スコットランドの「ハイランド・キャトル」に一目惚れ 動物好きな人は悶絶まちがいなし、スコットランドの「ハイランド・キャトル」に一目惚れ

やっと会えた実物は、やっぱりステキ!

エディンバラからハイランド地方に向けて車で北上しながら、注意深くハイランド・キャトルのいそうな草原に目を配ります。何時間か走りましたが、見かけるのは羊や乳牛ばかり。半分あきらめかけたころ、ダフタウンという街のグレンフィディック蒸留所のすぐそばで、ついにハイランド・キャトルの群れを見ることができました。そのときは感激と興奮で胸がいっぱい! 夢中で写真を撮りましたが、牛たちは人間などまるで気にせず、ひたすら草を食んでいるだけ。その大きさと悠然としたおもむきを見て、ますますハイランド・キャトルが好きになってしまいました。

ハイランド・キャトルの特徴とは

ハイランド・キャトルとは、スコットランド原産の、寒さに強い丈夫な品種の牛です。毛の色は茶色、黒、白、薄茶などさまざまですが、その大きな特徴はとても長い体毛(とくに前髪)と立派な角を持つこと。体毛は二重構造で、内側の柔らかく短い毛で体温を保ち、それを覆う油分を豊富に含む長い外毛で、雨や雪を弾くのです。暑い季節や温暖な気候の場所では、この長いほうの毛は抜けて、涼しく暮らせるということです。角の形や長さは千差万別で、前髪の長さやヘアスタイル(?)も個体差がとても大きく、何頭見ても見飽きないのです。

大昔から人間とともに暮らしてきたやさしい牛

飼育の目的はおもに食肉用と、放牧地の整地だそうです。肉質は脂肪分が少なく(脂肪でなく毛で保温しているため)、高タンパクの高品質。痩せた土地で育つので飼料の費用もかさみません。整地というのは、角と鼻面で余計な草の茂みを取り払ってくれるからだとか。大昔からスコットランドの人々と親しんできたハイランド・キャトルは、今ではアンデス山脈やオーストラリアやアラスカなど、世界各国に輸出され、その場所の気候に順応して役立っています。まさにスコットランドの宝ですね。でもやはり、その雄々しくものどかな姿が一番映えるのは原産地のハイランド地方(ひいき目です)! ぜひ、広大なハイランドの風景と雄壮な牛の群れを見に行ってみましょう。