新市街のシンボル「スコット・モニュメント」へ

エディンバラは旧市街・新市街の両方ともが世界遺産に登録されているという、世界でも有数の美しい都市です。新市街の目抜き通りであるプリンスィズ・ストリートに建つ、威風堂々たる尖塔へ行ってみましょう。高層ビルのないエディンバラで、その高さはひときわ目を惹きます。それでいて周囲の落ち着いた街並みともしっくりマッチしていて、魅力的な街の景観を壊すことはありません。旅行者はまずその威容に驚き、新市街を歩くときの目印とし、やがてこの巨大な塔がある風景こそが新市街の象徴として記憶されていく…。これが、「スコット・モニュメント(スコット記念塔)」です。

スコットランドで生まれた文豪の記念碑「スコット・モニュメント」は、趣たっぷりな塔 スコットランドで生まれた文豪の記念碑「スコット・モニュメント」は、趣たっぷりな塔

ウォルター・スコットの歴史ある記念塔

スコット・モニュメントは、スコットランドを代表する詩人であり作家のウォルター・スコット卿の功績を讃えた記念塔です。スコットランドのスコットさんなのでややこしいですが、スコットランドそのものを記念しているわけではないのでお間違いなく。1846年に建立されました。高さ61メートルで、個人の記念碑としては世界最大というのもうなずけます。すっかり黒ずんだ砂岩でできているゴシック様式の華麗な姿は、他の新しい建築物とは歴史の深さがちがうことを表しています。砂岩は大気中の埃やすすを吸着するので、長い年月の間にこのように黒ずんでいったのですね。

登る? 登らない? 287段の階段

モニュメントは4ポンド(2015年現在、約712円)払えば頂上まで登ることができます。287段の階段を登りきる自信のある人は行ってみましょう! 天気がよければ市内はもちろん、フォース湾まで見渡すことができます。入場時間は、4月〜10月が10:00〜19:00、11月〜3月が9:00〜16:00です。季節によりだいぶ入場時間が変わるので気をつけてください。しかし個人的には、「スコット・モニュメントに登ってしまうと、スコット・モニュメントのあるエディンバラの風景を見られない!」ということがちょっぴりジレンマ。旅行者の心理って複雑です。

スコットの作品を読む動機づけになるかも

さて最後に、ウォルター・スコット卿についてです。残念ながら日本ではさほど有名ではない作家ですが、スコット・モニュメントの立派さを見れば、スコットランドでの彼の名声の高さは窺い知ることができますね。日本語に翻訳されているもので代表的な作品は、長編詩『湖上の美人』、歴史小説『アイヴァンホー』でしょう。スコットの作品を読んだことがないままでスコット・モニュメントへ行ってみたら、それをきっかけとして作品を読んでみようかという気持ちになるかもしれませんよ。私もそうでした!