セント・ジャイルズ大聖堂はエディンバラ随一の教会

エディンバラの教会で最も有名なのは、セント・ジャイルズ大聖堂でしょう。エディンバラは、都市そのものがまるごと世界遺産という、めずらしい都市です。特に旧市街は、どこを歩いていても、統一感のある落ち着いた色合いの建物が並び、自分がいつの時代のどこの街角にいるのか、わからなくなってくるほどです。しかし、セント・ジャイルズ大聖堂は、そんな趣のある旧市街でもひときわ歴史の重みを感じさせる、威風堂々たる教会なのです。

堂内の壮麗さは胸に迫ります 堂内の壮麗さは胸に迫ります

守護聖人ジャイルズに捧げられた教会です

セント・ジャイルズ大聖堂は、ロイヤル・マイルという目抜通りの中ほどにあります。ロイヤル・マイルはいつも観光客がそぞろ歩いていますが、初めてこの通りを歩く旅行者なら誰でも、この教会の風格に圧倒されて足を止めるでしょう。セント・ジャイルズ大聖堂は、1124年頃に建てられた、ゴシック様式の教会です。その後、火事のために損傷を受け、14世紀末に再建されました。「ジャイルズ」とは、中世の聖人アエギディウス(英語名・ジャイルズ)のことです。身体障害者とハンセン病患者の守護聖人だそうです。

正午からの礼拝時には入れません

私が中に入ろうとしたとき、ちょうど正午の礼拝の時間に当たってしまいました。入り口は閉ざされ、「今は礼拝中なので、終了後にどうぞ」と言われました。そこで他の観光場所を回り、午後3時くらいに再訪すると、すでに多くの観光客が入っていきます。堂内は壮麗な教会建築ですが、写真撮影には2ポンド(2015年現在、約387円)が必要です。写真撮影を申し込むと、撮影を許可されている印としてシールをもらいます。それを胸などわかりやすい場所に貼り付けて撮影をするのですね。

無断撮影禁止。気持ち良く払って気持ち良く撮影を

ところが、周りを見回すと、どこにもシールを貼らずに、どう見ても無断で写真を撮っている人がたくさんいました。多くの観光客でごった返していたので、どさくさ紛れにお金を払わずに撮るのはとても簡単です。ことによると撮影代が必要なことを知らずに撮っていたのかもしれません。どちらにしても、この記事を読んだ皆さんは忘れないでくださいね! 入場料は無料ですし、寄付のつもりで撮影代を払って、すばらしいステンドグラスや彫刻などを思う存分撮影してください。

堂内の精緻な装飾にうっとりしますよ!

聖堂内で特におすすめなのは、19世紀から20世紀に作られた、ネオゴシック様式の「シスル礼拝堂」です。ここはシスル(アザミの意味)騎士団のために増築された部分ですが、石の彫刻やオーク材を用いた装飾はあまりにも見事で、いくら時間をかけてもいいほど! ここは正面入り口からちょっと奥まった箇所にあるため、監視の目が届かず、無断撮影組が最も多いところでもあります。入り口では「撮影はいいや、2ポンド払うのももったいないし」と思っても、このシスル礼拝堂に入ったら撮影欲が抑えきれなくなる人が多いことでしょう。そのときは、くれぐれも撮影代を払って撮りましょう。ここは、エディンバラ観光の中でも、思い出に残る場になることはまちがいありません。