旅先の乗り物は乗ること自体が目的に

海外の町中で、いろいろな交通機関を試してみるのはおもしろいですね。とくに、まだ開業まもない乗り物だと、「乗ってきた!」という自慢にもなります(旅行好きは乗り物好きな人が多いのです)。私も旅行中には乗り物に目がありません。今回は、2014年に開業したばかりの、空港とエディンバラの中心部ヨーク・プレイスを結ぶ路面電車「エディンバラ・トラム」に乗車してみました。

2014年開通の路面電車「エディンバラ・トラム」は、旅行者に便利? 2014年開通の路面電車「エディンバラ・トラム」は、旅行者に便利?

空港と市内を結ぶ新手段のトラム

空港はエディンバラの西13キロに位置しています。これまで、空港から市内中心部までの主な交通機関はタクシー(約15ポンド/2015年現在、1ポンドはおよそ180円)かエアリンクというシャトルバスでした。エアリンクは朝4:30〜翌0:22まで10〜20分おきに運行しており、片道4ポンド、往復7ポンドです。これに対し、トラムは6:15〜22:45まで8〜10分おきに運行し、片道5ポンド、往復8ポンド。ちょっぴりトラムのほうが高いのですね。所要時間も、エアリンクは25分なのに対してトラムは35分。高くて遅い、これではトラムにメリットなし?!

トラムにはトラムの良さがある!

いえいえ、乗ってみてわかりましたが、トラムにはトラムの良さがあります。まず、バスとはちょっとちがう視点からの景観。とくに空港付近の茫漠とした郊外の風景は、なんともいえない旅情をさそいます。広々とした公園、市内とはまったくちがう朴訥な雰囲気の集合住宅、ただただなにもない草地の向こうに見える森。風景の移り変わりがおもしろくて、私は飽きずにトラムから写真を撮り続けていました。もちろん車体は新しくてきれいで、バスやタクシーにはない独特の乗り心地です。片道券、往復券の他には、市内だけでバスとトラムの両方に乗れる一日乗車券(3.5ポンド)や、空港も有効なバスとトラム共通一日乗車券(9ポンド)もあります。切符はクレジットカードで買えます。

エディンバラ市民にとっては久々のトラム復活

エディンバラには、1956年までトラムが走っていたそうですが、それが廃業となってからは市民の足はバスが主体でした。この空港を結ぶとラムは2011年開業の予定でしたが、当初の予想よりも工費がかさんで大幅に遅れ、完成は2014年になってしまいました。今後はさらにフォース湾の沿岸部ニュー・ヘイヴンまで路線が延びる予定とのことです。しかし、ふくれあがる建設コストや、建設事業者と建設業者が揉めるなどして前途多難。このトラム計画が完成するのはいつのことでしょうか。

「マレーフィールド駅」もできました

スコットランド代表がプレーするラグビー場「マレーフィールド」にもトラムの駅ができたので、ラグビーファンの市民には助かりますね。私も、初めて目にする伝統チームのホームスタジアムの光景には胸が熱くなりました。しかし試合のある日はトラムが大混雑しそうです! これからも全線開業までは先の長そうなエディンバラ・トラム、市民と旅行者に愛される交通機関となってほしいものですね。