インヴァネスとは「ネス湖の河口」

スペイサイドで、マッカランとグレンフィディックという、スコッチウイスキーの代名詞ともいえる二つの蒸留所をまわり、いよいよネス湖をめざします。ネス湖は、東西の幅は約2キロメートルですが、南北の長さが約35キロメートルある、非常に細長い形の湖です。その“北の玄関口”に当たるのが、ハイランドの都インヴァネスです。インヴァネスは、ネス湖へつながるネス川という短い川の河口にある町。「inver(河口)」と「Ness」が合わさったその地名が、ネス湖へといざなってくれるようです。といっても、正確にはネス湖につながっているのはネス川本流ではなく、ネス川と平行している人工のカレドニア運河です。

1500年もの間、伝説の舞台でありつづける「ネス湖」へロングドライブ(その2) 1500年もの間、伝説の舞台でありつづける「ネス湖」へロングドライブ(その2)

細長い湖を回り込むのは大変!

インヴァネスはネス湖の北端からさらに10キロメートルほど北東に位置します。南東方面からアプローチしてきた私たちは、A9号線を北西へ進んでインヴァネスへ向かいました。ネス湖の対岸へ渡るには、北端のインヴァネスでネス川にかかる橋を渡るか、もしくは南端の町フォート・オーガスタスで、やはりネス湖へつながる川を渡るかのどちらか一つです。フォート・オーガスタスも美しい村のようでしたが、北のインヴァネスは大きな町で、風景に定評があったため、北回りを選びました。対岸に渡りたかった理由は、西岸の「アーカート城」へ行ってみたかったからです。

時間があれば一日かけて観光したかったインヴァネス

ちょっと通り過ぎただけでしたが、インヴァネスはたしかに美しい町でした。堂々たるインヴァネス城が高台から町を見下ろし、ドラマチックな光景です。悠々たるネス川の流れを見ながら橋を渡れば、湖岸には時計台の尖塔。ここにはもっとゆっくり滞在して、街歩きを楽しみたいと思いました。しかし、朝一番にエディンバラを出発したとはいえ、蒸留所見学もしてしまい、ここまで来るのに半日がかり。エディンバラまで日帰りしなければならない私たちには、時間がありません。インヴァネスは“車上観光”にとどめて、先を急ぎます。

運転に関して、こんな注意事項も

ちなみに、インヴァネスへ至る幹線道路では、動物の礫死体をたくさん見かけました。何度もタイヤに轢かれ、すでに原形をとどめていないものも。羊などの家畜も多く、鹿やうさぎ、その他の野生動物もたくさんいる辺りです。明るいうちは、それらを見るのがつらいものです。暗くなってからの運転では、動物をはねないように注意しましょうね。(その3に続く)