あなたは「ネッシー世代」?

“ネッシーで食ってきた”村、ドロナムドロケットをあとにして、再びA82号線に乗って湖畔までドライブしました。日本では、とくに70年代にネッシーブームが起こり、テレビでは何度も特番を放映し、子供向けの書籍も出版されていました。70年代に小学生だった人は、「ネス湖」と聞くと特別なあこがれと感慨を持つのではないでしょうか。私もその一人。頭では「ネッシーなんているわけがない」と思っているのに、目はかなり真剣に、湖面を見つめてしまうのです。ネッシーにドキドキしていたかつての子供なら、この感覚、わかってもらえると思います。

1500年もの間、伝説の舞台でありつづける「ネス湖」へロングドライブ(その4) 1500年もの間、伝説の舞台でありつづける「ネス湖」へロングドライブ(その4)

スコットランド中で一番人気を誇るお城へ

私には、ネッシーはどうしても見つかりませんでしたが、ドライブの最後に訪れた、ネス湖西岸に建つアーカート城は、絶好のビューポイントでした。ドロナムドロケットから、バスなら5分ほどでも行かれます。ここは1230年に建てられた城で、イングランド軍に破壊され現在は廃墟となっています。湖を背景にして朽ちていく古城というのは絵になるもので、お城だらけのスコットランドでも「最も観光客の多い城」というのもうなずけます。

ビジターセンターの閉館時刻に注意

駐車場からでも、木立の間に城は見えますが、城に入りたければ、ビジターセンターで入場料7.9ポンド(2015年現在、約1406円)を払います。注意しなければならないのは、入場はビジターセンター閉館の45分前までということ。私たちは閉館時刻18:00(4月〜9月)の45分前、17:15にはわずかに間に合わなかったため、近くへ行くことができませんでした。悔しさをかみしめながら、駐車場から見える遠いお城を望遠レンズで撮影するしかなく、残念。ビジターセンターの閉館時刻は、10月は17:00、11月〜3月は16:30です。「45分前までの入場」をお忘れなく。ちなみに、ドロナムドロケット発のネス湖クルーズツアーに参加すれば、ビジターセンターを通らずに、直接城に入ることができます。ツアーの申し込みは、ドロナムドロケットの観光案内所へ行けば各社のツアーを紹介してくれます。

あなたにとっての“ネス湖”はどこ?

アーカート城を最後に、私たちのネス湖行きロングドライブは終わりました。エディンバラに向かって今来た道を折り返します。ネス湖の湖面は透明度が低く、見ていてもとくに美しい湖というわけではありません。それでも“小学生のころにあれほど胸を躍らせた、あのネス湖に本当に来たんだ!”という喜びはしっかりと心に刻まれました。ある意味では、ネス湖への道は、私にとって純粋な子供時代へと帰る“聖地”巡礼だったのかもしれません。人それぞれ、そんな場所は世界のどこかにあることでしょう。あなたにとっての“ネス湖”はどこでしょうか? ところで娘は、帰り道であっさりと「ああ、わたしもうすでにネッシー見たんだけど。さっき。」と言ってのけました……純粋な子供の目なら見つかるのでしょうか?!