イギリスの意外な穴場、インバネス

学生が海外旅行をするなら、「旅行費用の安さ」と「治安のよさ」は重視したいですよね。学生のあなたに私がおすすめするのは、スコットランド北部のインバネスです。エディンバラやグラスゴーならともかく、「インバネスなんて聞いたこともない」と言われそうですが、スコットランド各地からはもちろん、ロンドンからも飛行機が毎日2〜3便飛んでいて、アクセスは案外便利なんですよ。

学生旅行にぴったりの条件がいっぱいのインバネス 学生旅行にぴったりの条件がいっぱいのインバネス

ツアーに乗ってしまえば安価で安心

ここはネス湖への入り口の町です。Inver(河口)Ness(ネス湖)という名前自体が、それを示しています。伝説の怪物ネッシーで有名なこの湖に行くには、ここからバスツアーに参加するのが効率的。ネス湖ツアー以外にも、市内や近郊へのバスツアーがたくさんあるため、自由行動が苦手な人も気が楽です。学生は料金が少し(1ポンド程度ですが)安くなっています。冬季休業のツアーもあるので、興味あるツアーは催行期間を確認しましょう。

ハイランドのペースでゆったり散歩しましょう

ツアーに参加せず、ただ徒歩で町を散策するだけでも十分にすばらしい滞在になります。インバネスは町自体が大変美しく、落ち着いたところなのです。天気のいい日、石造りのインバネス城や聖アンドリュー教会に立ち寄りながらネス川沿いの歩道を散歩してみましょう。つまらない悩みなんてみんな忘れてしまえそうなほど、ゆったりした気分にひたれますよ。スコットランド全般にいえることですが、人々がのんびりしていて親切で、スコットランド訛りの英語が聞き取りづらいこと以外は、滞在になんの心配もいりません。治安がいいと、旅が楽しいですよね。

歴史を知れば、旅がますます深まります

最後に、インバネスと日本との関係です。「インバネスコート」というコートをご存知ですか? 日本語では「二重回し」とも呼ばれる、ケープが特徴的な男性用の長いコートのことです。「シャーロック・ホームズが着ているコート」というとわかりやすいでしょうか。日本には大正から昭和初期に流行したそうです。ネッシーのことなど知りもしなかった当時の日本人が、「インバネスコート」を着こなしていたなんて、ちょっとおもしろいですね。また、スコットランドは、日本の開国直後に多くの日本人留学生を受け入れてくれたそうです。同じ日本の学生の一人として、そんな歴史にも思いを馳せながら旅立つというのは、学生旅行にしかできない醍醐味だと思います。