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海外現地発ガイド通信

「イナモト」は、今も日本人とフラムサポーターの共通語!


掲載日:2007/10/24 テーマ:サッカー観戦 行き先: イギリス / ロンドン

タグ: サッカー スタジアム


チェルシーから目と鼻の先にあるフラム

フラムが2002年から2シーズン使っていたロフタスロード。これは現在、チャンピオンシップ(2部に相当)に所属するクイーンズ・パーク・レンジャーズ フラムが2002年から2シーズン使っていたロフタスロード。これは現在、チャンピオンシップ(2部に相当)に所属するクイーンズ・パーク・レンジャーズ

モウリーニョ前監督の辞任で揺れ動くチェルシー。そんな状況でも、本拠地「スタンフォードブリッジ」は相変わらず超満員の観衆で埋まり続けている。さすがは世界屈指のスター軍団。彼らの人気は根強いようだ。
このチェルシーから目と鼻の先に、もう1つ、プレミアリーグのクラブがある。それが「フラム(Fulham)」。2002年日韓ワールドカップの後、稲本潤一(現フランクフルト)がプレーしていたクラブだといえば、思い出していただけるだろうか。
フラムの本拠地「クレイブンコテージ(Creven cottage)」へのゲートウェーとなるのが、地下鉄、ディストリクト・ラインの「Putney Bridge」。スタンフォードブリッジの最寄駅「Fulham Broadway」からたったの2駅だ。ここからテムズ川に沿って10分ほど歩いたあたりにスタジアムがある。道すがらの公園では少年たちがクリケットに興じ、豪邸に暮らす人々が自宅のコートでテニスを楽しんでいる。これこそロンドン有数の高級住宅街そのものだ。テムズ川に面したクレイブンコテージの重厚な外観は普通のサッカー場とはかけ離れている。イングランドでは周囲の町並みとフットボール場は溶け込んでいるところがいくつもあるのだ。

稲本がいた2002年からの2シーズンだけ本拠地がロフタスロードに

現在のクレイブンコテージのすぐ裏側にテムズ川が流れる。試合のない日は穏やかな雰囲気の町である。 現在のクレイブンコテージのすぐ裏側にテムズ川が流れる。試合のない日は穏やかな雰囲気の町である。

しかしながら、稲本はこのスタジアムでプレーする経験がなかった。というのも、02-03シーズンから2年間、別のスタジアムを使っていたからだ。当時、ロンドンの有名百貨店「ハロッズ(Harrods)」のオーナーであるモハメド・アルファイド会長はクレイブンコテージの拡張計画を進めていた。それが軌道に乗らず、途中から売却に乗り出したが、買い手がつかずに断念せざるを得なくなったのだ。結局、フラムは老朽化した部分を一部改修して今も使っている。
稲本がいた2年間はクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR、現在はチャンピオンシップ=2部リーグに相当)のホームである「ロフタスロード(Loftas Road)」を使っていた。私はここでフラムの試合を見たことがあるが、間借りのスタジアムといっても、サポーターの雰囲気は抜群だった。

プレミアリーグは土曜の15時から。人々はビールで景気づけしてスタジアムへ

隣の公園から見えるクレイブンコテージ。天気のいい日は少年たちがクリケットに興じている 隣の公園から見えるクレイブンコテージ。天気のいい日は少年たちがクリケットに興じている

プレミアリーグの試合はテレビマッチや特殊なスケジュールを除いて通常、土曜日の15時から行われる。週末の祭りを待ちわびるファンたちは試合開始前からビールを浴びるように飲む。アツくなったサポーターの暴動を防ぐため、スタジアム内ではアルコールを売らないところが多い。そんな理由から、彼らは外で「景気づけ」をして、気分を盛り上げてからスタジアムへ向かうのだ。
2万人規模のロフタスロードは、4万人収容の巨大なスタンフォードより圧倒的にピッチの距離が近い。それはクレイブンコテージも同じだろう。スタンドの前方に座っていれば、選手たちの声が耳に入り、息遣いも手に取るように分かる。私が見た試合ではたまたま稲本がゴールを決めたのだが、その時の盛り上がりは凄まじかった。彼はサポーターのところに駆け寄ってハイタッチを繰り返す。その瞬間、地鳴りのような歓声が起きる。このゴールシーン以降は、彼がボールを持つたびに拍手の嵐が押し寄せた。
「Lovely Inamoto!(いいぞ、イナモト)」
「Inamoto marvelous!(イナモト凄い)」
スタンドからはこんな掛け声が飛び交う。「Come on Fulham! Come on Fulham!」のコールも聞こえてくる。これほどアットホーム感のある熱気と興奮はイングランド以外ではまず味わえないだろう。

スタンドでの合言葉は「lovely」

どこかの古い建物と勘違いしてしまいそうなクレイブンコテージの外観。スタジアムが周辺の町に溶け込んでいるのがイングランドなのだ どこかの古い建物と勘違いしてしまいそうなクレイブンコテージの外観。スタジアムが周辺の町に溶け込んでいるのがイングランドなのだ

英国人は試合を見ながら「lovely」をよく使う。いいプレーをした時も、好きな選手が出てきた時も、「lovely」を連発する。そんなキーワード1つ知っていれば、隣のサポーターとすぐに会話できる。日本人にとって一番馴染み深いのが英語。発音が難しければ、応援歌や掛け声を紙に書いてもらってもいい。それを覚えるとますますコミュニケーションは楽しくなるのだ。
残念ながらもう稲本はここにいない。今季は18位とチャンピオンシップ(2部リーグに相当)降格ゾーンをウロウロしている。が、フラムのファンたちは稲本のことを忘れていないし、一時的に凄まじい活躍を見せていた彼にいい印象を持っている。クレイブンコテージへ行けば「イナモト」が我々日本人とサポーターの共通語になることは間違いない。チケットもチェルシーやアーセナルよりは買いやすいはず。このフラムをロンドンサッカー観戦の手始めにするのも一案ではないか。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/10/24)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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