- ディキンソン恵子
- 1994年よりロンドン在住。日系リサーチ会社、英系出版社を経て、家具作りコースや食品衛生コース終了。D.I.Y.が得意。ロンドンやイギリス生活情報をブログ「下町ロンドン日記 * My Japlish life in London」やメルマガ「ありのまま…主婦の下町ロンドン」から発信中。
出発エリアをに変更しました。
「フィッシュ&チップス、お店で食べることもテイクアウトもできますよ」
イギリスの代名詞としても通用するくらいのフィッシュ&チップス。「チッピー」というのがその愛称。こんなに有名ならば長い歴史があるのかと思いきや、そうでもないんです。フィッシュ&チップスという料理が発展したのではなく、揚げた魚料理はロンドン周辺で、日本でいうフライドポテトを指すチップスはイングランド北部で、と別々に発展していきました。そしてフィッシュ&チップスとして融合し、庶民の間で食べ始められたのが19世紀後半なのだというから驚きです。
ガストロパブで食べるフィッシュ&チップスはオシャレな盛りつけ
お店の中でフィッシュ&チップスを食べられるところも多々ありますが、テイクアウト専門のフィッシュ&チップスも多くあります。フィッシュ&チップスは専門店で食べるのがなんといっても一番。でもレストランやパブでもフィッシュ&チップスを食べることができます。魚の種類はハドック(タラ科)、スケート(エイ類)、ヒラメやスケトウダラなどもありますが、代表的なものはなんといってもタラ(コッド)。
「オープン」で頼んだテイクアウトのフィッシュ&チップス。木製フォークもついていて、これでチップスなどを刺して食べるのです
フィッシュ&チップスのお店に入ったら、先ずはどの魚にするかを決めて注文します。「フィッシュ&チップス、プリーズ」だけでも十分。魚を指定しない場合、タラの確率が100%。テイクアウトの場合は、「クロウズド」または「オープン」にするかと聞かれます。これは円錐型に丸めた紙にフィッシュ&チップスを入れた後、それを包んでもらうのか、それともそのまま開いたまますぐ食べるのかによります。フィッシュ&チップスは、モルトヴィネガー(穀物酢)と食塩を振りかけて食べるのがイギリス流。ケチャップなども頼めば出してくれますよ。
食材市場、バラ・マーケットにあるフィッシュ&チップスのお店
1913年に発足した全国フィッシュ・フライヤー連盟による、2006年度のフィッシュ&チップス全国一はPetrou Brothers(ペトロウ・ブラザーズ)というケンブリッジシャー州の小さな町チャタリスにあるフィッシュ&チップスのお店。フィッシュ&チップスのお店といってもピンからキリまであります。美味しい店はなんといっても繁盛しているお店!魚以外にケバブなどに手を広げていないお店を狙いましょう。イギリスには金曜日にフィッシュ&チップスを食べるという習慣がまだ残っているようですから、金曜日にお店の前に行列ができているお店はトライしてみる価値大です。
全国フィッシュ・フライヤー連盟
URL:http://www.federationoffishfriers.co.uk
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/01/21)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて