“旅行中にちょっとアルバイト”は難しい

働きながら海外旅行したい、と思ったことはありませんか?学生ビザのある留学中やワーキングホリデーであればそれほど難しいことではありません。しかし国から国へと移動を続ける旅の途中で資金が乏しくなったり、または好奇心でやってみたいと思ったりした場合、ヨーロッパでできることは多くはありません。よく耳にするのはブドウの収穫作業や日本料理レストランでの皿洗いやウエイターですが、力仕事は男性以外は歓迎されなかったり、特定のビザがないと雇ってもらえなかったりする可能性が高いです。

ヨーロッパでのバイト探しには情報誌が活躍

かつて私も資金が足りず、親にお金を借りて旅を続けていたことがありました。そこで、南米からヨーロッパに渡った際にアルバイトをしてみたいと思ったのです。アルバイトに適しているのは、やはり募集も情報も多い大都会。その中からパリとロンドンで探してみることにしました。求人情報は日本人向けの情報を発信するショップに行くと壁に張り出されていたり、現地で発行された日本語情報誌に掲載されていたりします。そのなかで、労働ビザや居住ビザの所持が不問となっているものを選びました。

パリでブランド品買い付けのバイト

日本人女性憧れのブランドショップが軒を並べる大都市、パリ。ここでやったのは、指定されたブランド品を買い付けるバイトでした。業者から説明を受けた後、渡された現金を持って店に向かうのです。購入した品物の定価の数%が支払われる仕組みでした。店では購入者のパスポート番号の登録を義務付けており、そうすると1度のみVAT(付加価値税)の還付を受けられます。2度目以降はこの還付分が自己負担となり割が悪くなるので、二度以上やる人は少ないとのことでした。私は指定の商品が品切れであまり買えなかったため、アルバイト料は微々たるものでした。

ロンドンの病院で治験を体験

次に体験したのがロンドンでの治験。ある製薬会社が輸出用の薬の効果を知るため、日本人のみを募集することがあります。名目はボランティアで、給料ではなく謝礼という形で渡されるため、違法ではないとのこと。注射や採血を受けながら病院のベッドで過ごす楽なものですが、採られた血が元に戻るのに必要な期間とされる3ヵ月を待たずに次はできません。普通の旅ではめったにできない面白い体験でしたが、旅行資金をすべてカバーすることは無理でしょう。やはり旅は、十分な資金を日本で貯めてから出かけるほうがいいようです。