現代アートはさらに難しい?

ヨーロッパ旅行中の現代美術館で出会った、キャンバスに真っ赤一色に塗られた作品。アーティストの意図を読み取ろうと、必死に作品とにらめっこしたものの、難しすぎて断念したことがあります。題名を見ても、頭の中で作品と一致しないので、「?」がいっぱいになりました。そんな経験はありませんか。モダンアート(近代アート)の後の芸術的傾向を「コンテンポラリーアート(現代アート)」と呼びますが、過去の美術史の流れとは一線を画しているので、解釈が難しいです。それでも美術館巡りの好きな旅行者の方、海外の現代アートをどう攻略しますか。

モダンアート以上に難しい? 面白い現代アートを巡る旅へ モダンアート以上に難しい? 面白い現代アートを巡る旅へ

便器が展示されている!それってアートですか?

コンテンポラリーアートを開始を告げる、マルシェル・デュシャン作の「泉」。パリの国立近代美術館で展示されているのを見たときは、「これも芸術作品なのか!」と驚いたことを覚えています。市販されていた普通の男子小便器に、彼の名前でもないサインが入った作品です。見たままでは作品の意図が分からず、何かのいたずらとさえ思え、「20世紀で最もインパクトを与えた作品」第一位を選ばれたのも納得してしまいます。「芸術とは何か?」と私達に疑問を投げかけている作品です。作品と向き合ったときどう感じるか、試されているようです。

ニューヨークにあるオリジナル作品を観に行きたい

そんな理論的な作品は難しいですか。では、見たままに楽しめる作品も紹介しましょう。現代アートは大衆向けのアートが豊富で、例えばグラフィックアートやグラフィティもその一つ。好きな作家を見つけると、現代アートも鑑賞が楽しくなります。日本でも人気のキース・ヘリング。地下鉄の広報板に作品を描き始め、ベルリンの壁100mにも描いたことでも有名です。彼の作品は世界各地の美術館で見ることができますが、未だに本物の壁を屋外に残している場所がニューヨークにあります。公共空間で描いてきた彼のスタイルを考えると、是非オリジナルの形を見に行きたいです。

美術館に行かなくても楽しめるのが、現代アート

イギリスを旅行したとき、グラフィティの豊富さに街歩きが楽しくなりました。アートは何も美術館にだけあるのではない、そんなメッセージが街中に発せられていました。個人的には、素性を隠しているバンクシーというアーティストの作品が好きです。一見、笑ってしまいそうになる作品ばかりですが、強烈な社会風刺が込められており、とても興味深いです。世界中にある、彼の描いたグラフティ作品を見て回りたいものです。美術館に行かなくても、街角で楽しめる現代アートを見に行きませんか。