この牢獄から出られたエリザベス1世

「ロンドン塔」その1からの続きです。ヘンリー8世はアンが女子を産んだことが気に食わず、虚偽の罪を着せここへ投獄しますが、その娘もまた異母姉メアリー1世への謀反の疑いで幽閉されてしまします。そのメアリー1世が亡くなった後、思わぬことにその娘が王位に就くことになるとは、何とも皮肉な歴史。彼女こそが、かの有名なエリザベス1世なのです。波乱な彼女の人生は、このロンドン塔から始まったといえるかもしれません。また、囚われた罪人でここから出られた数少ない人間のうちの一人でもあります。

見所多すぎの世界遺産ロンドン塔。短い日程なら、いいとこだけ観光したい。その2 見所多すぎの世界遺産ロンドン塔。短い日程なら、いいとこだけ観光したい。その2

世界最大級のダイヤモンドは最初に見るべし!

ところで、混雑が予想されるため最初に行った方がいい所が「ジュエル・ハウス」です。目玉は東インド会社がヴィクトリア女王に贈った、世界最大級のダイヤモンド「カナリンI」。いくつも王冠が展示されていますが、このカナリンIは王笏に付いているので、間違えないように。530.2カラットもあるその大きさ、目が釘付けになりました。これ以外にも、宝石で埋め尽くされている歴代の王冠が並ぶ展示ケースは、動く歩道乗って鑑賞になります。残念ながら、止まってじっくり見ることや写真撮影も禁止。一度見てから列に戻り、反対側のレーンにからもう一度じっくり鑑賞しました。

シャーロックホームズのファンなら行きたくなる!

ジュエル・ハウスとイギリスを代表する名探偵シャーロック・ホームズにどんな関係があるのでしょう。ファンの方ならご存知かもしれませんが、イギリスのドラマシリーズ「シャーロック」シーズン2で、このジュエル・ハウスのシーンが出てきます。ホームズの強敵モリアーティがロンドン塔に侵入します。王冠が展示されたケースを割って、何とその王冠を自分の頭に乗せるシーンがあります。もちろんこの部屋で撮影はされていませんが、再現されたのだと思うと、ファンには堪らないスポットにもなります。

実は動物園だったこともある?!

王の宮殿、牢獄などの歴史をたどったロンドン塔ですが、実は動物園があったことはあまり知られていないと思います。13世紀から19世紀にロンドン動物園ができるまで、ライオンやホッキョクグマ、ゾウがここで飼われていました。鎖につながれたホッキョクグマがテムズ川に入り、魚を獲っているところを多くのロンドン市民が見に駆けつけた話が残っています。敷地内を歩いていて、いろんな動物のオブジェが置かれていることに気がついたら、こんな歴史があったことを思い出してみてください。(その3へ続く)