3時間で、世界一周旅行したような感覚

ロンドンを訪れた観光客なら、誰もが一度は訪れたい大英博物館。大英帝国時代に植民地から持ちこまれたり、贈られたものが主な展示物となっています。ギリシャのパルテノン神殿の一部、アッシリアの壁画、エジプトのロゼットストーンなど、歴史の教科書に載っているようなお宝ばかり。世界一周旅行できなくても、ここに行くだけで世界中の様々な歴史の産物に触れ合うことができます。全館見て回ると3時間以上かかりますが、その中でも筆者が見て面白かった、意外な展示物をご紹介しましょう。

ロゼッタストーンをはじめお宝満載の大英博物館だが、意外な発見も! ロゼッタストーンをはじめお宝満載の大英博物館だが、意外な発見も!

謎多きモアイ像まで展示されている?!

チリの太平洋上に浮かぶイースター島と聞いたら最初にイメージする、巨大なモアイ像。誰もが写真などで目にしたことがある石像ではないでしょうか。このモアイ像が、イースター島から数万キロも離れたこの博物館に展示されていて驚きました。現地では多くのモアイ像は破壊されていたにもかかわらず、ほぼ完璧な状態で残っていたこれを英国の船が国へ持って帰ったとのこと。イメージしていたモアイ像よりずっと小さいのですが、とても保存状態がいいです。様々な未解明の謎をもつモアイ像、見られるとは思っていなかったので、ラッキーな遭遇でした。

日本展示室には最新の作品が展示!

5階にある日本エリア。はにわや茶室の再現、江戸時代の甲冑、刀などが展示されています。ロンドンに来て、わざわざ日本のものを見る価値はない? そうかもしれませんが、筆者が見たかったのは、小松美羽の「狛犬」。実はこの作品、展示されたばかりなんです。しかもこの作家のように、現役で活躍している若い作家の作品が大英に展示されるなんて前代未聞のことだと聞いて、駆けつけました。狛犬の毛が活力ある筆遣いで色づけされ、躍動感が感じられる作品。日本の作家が認められ、大英博物館に展示されているというだけで、うれしくなりました。

マヤ文明のゾッとする展示物

メキシコエリアもまた見逃せません。アステカ文明の仮面や装飾品が、トルコ石を器用に使っていて、細部まで見ようとガラスにへばり付いてしまったほど。さらに面白かったのが、マヤ文明の出土品。マヤ文明は、ヨーロッパ文化とも全く次元が違うので興味深かったです。石板に刻まれている残酷な儀式の様子。写実的な表現が未熟で、リアリティ感が薄いにもかかわらず、何だかゾッとしました。石に何か霊でも宿っているのか?!と思ったほど。謎の多い不思議なマヤ文化に興味がある方は、メキシコエリアも忘れずに訪れてくださいね。