いよいよリーダー・パスを発行

「ロンドンの大英図書館の使い方まとめ」前編からの続きです。さて、借りたい本の記入表ができたら、それを係員に見せると、今度は左にあるパソコンを使ってリーダー・パス発行のための個人情報を入力するように言われます。英文で住所氏名等を入力していくだけなのでほとんど迷うことはないでしょう。データ入力後、今度は部屋の奥へ移動し、パスを発行している係員に名前を呼ばれるまで待ちます。ここで改めて身分証明書を見せ、入力内容と齟齬がないことを確認されると、その場で顔写真を撮られ、その写真が入ったリーダー・パスを発行してもらえます。これでいよいよ、本を借りることができるようになります。

19世紀初頭に出版されたギター楽譜の表紙 19世紀初頭に出版されたギター楽譜の表紙

本を借りるために必要なオンライン・アカウント

大英図書館の蔵書はすべて閉架式なので、本を借りるためには司書に請求する必要がありますが、それらはすべてオンライン上で行われます。そのため、発行してもらったリーダー・パスを使って今度はオンライン・アカウントを作る必要があります。この作業は先ほど蔵書検索をした部屋の右にあるパソコンでできます。方法がわからない場合はリーダー・パスを発行してくれた係員にその旨を伝えると親切に教えてくれますが、基本的には、大英図書館のウェブサイトからログイン画面に映り、「アカウント作成(Upgradeという選択ボタンになっています)」を選ぶと、あとは指示に従って入力するだけで進められます。このときに、リーダー・パスの左下に書かれた7桁の番号が必要になります。

借りたい本を請求しよう

オンライン・アカウントを作成したら、登録したメールアドレスに確認用のメールが送られてきます(なのでスマホ等からアクセスできるメールアドレスに設定しておくとよいでしょう)。館内では15分だけ使えるビジター用のフリーのWi-Fiと、無制限で使える会員用のWi-Fiが飛んでいます。通信環境のない方は、ビジター用のWi-Fiで確認メールを受信し、そのメールにあるリンクに飛んでオンライン・アカウント作成を完了させましょう。この後は、自分のスマホやノートパソコンで会員用のWi-Fiにアクセスするか、蔵書検索用の部屋のパソコンを使って、大英図書館のウェブサイトにログインし、借りたい本を検索して「請求」の状態にしておきます。すると、70分以内に本が手配される旨が表示されます。

手荷物を預けて各リーディング・ルームへ

リーディング・ルームは、科学、人文学、ビジネス、地図、希少本&楽譜など、ジャンルごとにいくつかに分かれています。ただし、リーディング・ルームへは、必須のリーダー・パスのほかに、鉛筆、ノートパソコン、スマホ、カメラ(フラッシュ厳禁)という限られた荷物しか持ち込めません。1ポンド・コインがあればロッカールームを使うか、なければ無料のクロークへ行き、バックやコートなど不要な荷物を預けましょう。いずれも図書館の半地下1階にあります。荷物を預けて自分が借りたい本のジャンルのリーディング・ルームへ行けば、いよいよ目当ての本を読むことができます。ちなみに私は、19世紀初頭に発行されたギターの楽譜の初版の数々を直接手にすることができ、大満足でした!