- 【イギリスのABガイド】 ディキンソン恵子
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- 1994年よりロンドン在住。日系リサーチ会社、英系出版社を経て、家具作りコースや食品衛生コース終了。D.I.Y.が得意。ロンドンやイギリス生活情報をブログ「下町ロンドン日記 * My Japlish life in London」やメルマガ「ありのまま…主婦の下町ロンドン」から発信中。
イギリス・プリマス・お酒・バーの現地ガイド記事
プリマスのバービカン地区にあるプリマス・ジン蒸溜所
カクテルに欠かせない蒸留酒ジン
007ジェームズ・ボンドが愛飲するマティーニのベースとして使われるジン。蒸留酒ジンはマティーニだけでなく、王族から庶民まで階級に関わらず支持されるカクテル、ジン・アンド・トニックなどにも欠かせないお酒です。ジンはスッキリとした味わいで味覚を損なわせることもないので、食前酒にもピッタリ。イギリスで機会があったら、ぜひジンにもトライしてみてください。ジンはロンドンをはじめとしてイギリス各地で作られていますが、イングランドで現存する最古の蒸留酒製造所はプリマスにあります。
お店に並ぶプリマス・ジンのボトル
プリマス・ジン
プリマス・ジンは、1793年から伝わるというレシピが現在も使われています。もともとジンというお酒は薬として作られたものだそうで、プリマス・ジンにもジュニパー・ベリー(杜松の実)、レモンやオレンジなどの果皮、アンジェリカやオリスの根、カルダモンやコリアンダーの種子などのハーブが上手く調和させて作られています。プリマス・ジンは、唯一イギリスのジンの中で地理的表示が認められているジンでもあり、プリマスの旧城壁に囲まれた地域の中で蒸溜されるものだけがプリマス・ジンと呼ばれます。
プリマス・ジン蒸溜所では見学ツアーが行われています
プリマス・ジン蒸溜所の見学ツアー
プリマス・ジン蒸溜所では、見学ツアーも行われています。通常の見学ツアー(所要時間約40分)の他、ジン専門家とのツアー(所要時間約1時間半/要予約)、そして蒸留プロセスを指揮・監督するマスター・ディスティラーとのツアー(所要時間約2時間半/要予約)があります。それぞれ料金は£7、£20、£40となっていて、ツアーの最後にはジンの味見付き。マスター・ディスティラーとのツアーでは、自分でジンを蒸溜してお土産に出来るそうなので、世界に1つしかない味を楽しめます。蒸溜所内には小さな博物館、バーやレストランもあり便利です。
カクテルを作るときに使われるビターのトラベル・セットは、可愛いレトロなパッケージ
お土産にもオススメ
蒸溜所内のお店では、プリマス・ジン各種やジンに関連するものが販売されています。カクテルを作るときに必要なビターやトニックなどだけでなく、カクテル・グラスなどもあるのでお土産にもピッタリ。プリマスには海軍基地もあり、昔から海軍がプリマス・ジンをご贔屓にしていたのは有名で、プリマス・ジンにはネイヴィー・ストレングスというアルコール度数57%と高いものや、スローベリーを浸漬したスロー・ジンもあります。オリジナルのジンと飲み比べしてみるのもいいかもしれませんね。
蒸溜所内にある小さな博物館に展示されている1890年のプリマス・ジン
関連情報
■ Plymouth Gin Distillery
住所:Black Friars Distillery, 60 Southside Street, The Barbican, Plymouth PL1 2LQ
電話:+44 (0)1752 665 292
URL:http://plymouthdistillery.com
営業時間:月曜日〜土曜日 10am〜5pm、日曜日 11am〜5pm
アクセス:ロンドンから車で4〜5時間。電車ならロンドンのPaddington(パディントン)駅から、最寄り駅Plymouth(プリマス)まで約3〜4時間。駅から徒歩約20分
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2016/04/18)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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