かつて川口能活が所属したクラブ・ポーツマスでプレミアリーグの試合を観る!

イギリス・ポーツマス・サッカー観戦の現地ガイド記事

Subscribe with livedoor Reader RSS

かつて川口能活が所属したクラブ・ポーツマスでプレミアリーグの試合を観る!

掲載日:2008/03/25 テーマ:サッカー観戦 行き先: イギリス / ポーツマス ライター:元川悦子

タグ: サッカー スタジアム



ABガイド:元川悦子

【サッカー観戦のABガイド】 元川悦子
全ガイドを見る
長野県出身。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。著書に「U−22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)「古沼貞雄 情熱」(学習研究社)ほか。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。W杯は94年大会から4回連続で現地取材した。現在も日本代表ウォッチャーとして世界各国を回っている。

ポーツマスのスタジアム「フラットンパーク」の最寄駅であるフラットン。ロンドン・ウォータールーから1時間程度の距離だ ポーツマスのスタジアム「フラットンパーク」の最寄駅であるフラットン。ロンドン・ウォータールーから1時間程度の距離だ

日露戦争の講和条約が締結された土地として知られるポーツマス

ロンドンのフットボールクラブを紹介してきたイングランド編。次はロンドンから日帰りできる町に目を向けたい。
現在のプレミアリーグ所属クラブではレディング、バーミンガムくらいまではその範囲に入るが、やはり我々日本人に馴染み深いのはポーツマス(Portsmouth Football Club)。1905年に日露戦争の講和条約が締結された場所として地名だけは知っている方も多いだろう。このクラブでは2001年シーズンから2年半わたって、日本代表GK川口能活がプレーしていた。そのことを覚えているサッカーファンも少なくないはずだ。

 

普通の民家の一角にスタジアムがある。こういう作りはイングランドならでは 普通の民家の一角にスタジアムがある。こういう作りはイングランドならでは

2001年から2シーズン半にわたる川口の厳しい経験を思い出してみる

しかし、当時の彼は苦悶の日々を強いられた。2001年11月の移籍当初にわずか11試合に出たのみ。当時のポーツマスはチャンピオンシップ(2部)を戦っている経営難のクラブだった。川口獲得もジャパンマネーを期待してのことだった。が、その思惑が外れると、言葉の通じない日本人GKは容赦なくメンバーから外された。川口3シーズンにわたって公式戦から遠ざかる。それでもリザーブリーグ(控え選手が出場するリーグ戦。Jリーグのサテライトのようなもの)でアピールし、巻き返しのチャンスを伺っていた。
まさに孤立無援といえる状態の川口を訪ねたことがある。2003年2月。場所はポーツマスの隣町にあるサウサンプトンの練習場だった(チャンピオンシップ時代は練習を公開していた)。芝生もはげかかったグランドで、彼は控えの選手相手に懸命にボールを蹴っていた。常人ならめげてしまいそうな環境で、必死に戦い続けていたのだ。それだけの強靭なメンタリティを持っていたからこそ、その後、表舞台に返り咲くことができた。ポーツマスでの忍耐の経験は、彼のサッカー人生にとって意味のあるものだったに違いない。その足跡を辿るのは興味深いことである。

 

メインスタンドから見て左手がホームのサポーター席。こちらにはチームエンブレムなどが描かれ、屋根もついている メインスタンドから見て左手がホームのサポーター席。こちらにはチームエンブレムなどが描かれ、屋根もついている

2003年のプレミア昇格後は大躍進。世界的知名度を誇る選手を次々と補強

そんなポーツマスだが、今はプレミアリーグの強豪に成長している。川口が在籍した最終シーズンである2003−04シーズンにチャンピオンシップからプレミアリーグに昇格。2006年にはロシアの富豪、アレクサンドル・ガイダマクがクラブを買い取り、代表に就任してからは、かつてない積極な補強を推し進めている。2007−08シーズンの陣容を見ても、元イングランド代表DFソル・キャンベル、チェコ代表FWミラン・バロシュ、クロアチア代表MFニコ・クラニチャール、元ナイジェリア代表FWヌワンコ・カヌなど世界的に知名度の高い選手が数多くいる。サッカースタイルもチャンピオンシップ時代は古きよき時代のイングランドを象徴するキック&ラッシュ(蹴って走る)だった。大男たちのぶつかりあいはラグビーさながらに迫力があった。が、今はテクニックを生かしたモダンなプレッシングサッカーに変化している。見る者を飽きさせることはないだろう。

 

ポーツマスの練習場は隣町・サウサンプトンにある。チャンピオンシップ時代には、川口選手もここで練習に励んでいた ポーツマスの練習場は隣町・サウサンプトンにある。チャンピオンシップ時代には、川口選手もここで練習に励んでいた

今季は4強を追走する勢い。サポーターの熱気もヒートアップ

成績もうなぎのぼりで、3月中旬の時点でも6位と4強(マンU、アーセナル、チェルシー、リバプール)を追走する勢いだ。この状況には熱心なポンピー(Pompy=ポーツマスの愛称)サポーターも喜んでいるだろう。私が本拠地「フラットンパーク(Fratton Park)」を訪れたのは川口がいた時代だったから、まだまだ牧歌的な雰囲気だったが、今は熱気もヒートアップしているはずだ。それに伴い、チケット入手もかなり難しくなっているに違いない。それでもロンドンのクラブよりは難易度はやや下がる。いつものように公式HP(http://www.portsmouthfc.co.uk/)にアクセスして情報を集めるところからスタートしよう。

 

メインスタンドから見て右手がアウェー席。屋根もなく、ホームのサポーター席とはかなり差がある メインスタンドから見て右手がアウェー席。屋根もなく、ホームのサポーター席とはかなり差がある

フラットンパークは最寄駅から徒歩10分。ロンドンからも1時間余りでいける

ホームスタジアム「フラットンパーク」への行き方だがロンドン・ウォータールーからローカル線に乗って約1時間程度にある「フラットン(Fratton)」が最寄駅だ。ポーツマスはヨットハーバーなど華やかな雰囲気を想像しがちだが、ここは工場地帯。とにかく閑散としている。駅を降りてスタジアムまで徒歩10分足らずの道のりだが、その間にもパブが数軒あるだけ。本当に何もないという印象だ。が、そういう普通の町に突如としてスタジアムが見えてくるのがこの国らしいところ。人々の生活とフットボールが一体化していることをよく表している。
フラットンパークの収容規模は2万228人。見易さはもちろん抜群だ。メインスタンドから見て左手がホームのサポーター席だ。こちらにはクラブエンブレムが描かれ、きちんと屋根もついている。その一方、メインスタンドから見て右手のアウェーサポーターが座る席は屋根もないしスタンドも狭い。あくまで彼らは「ホーム至上主義」なのだ。そのムードをぜひ味わってほしい。ポーツマスには新スタジアム建設計画も浮上しており、順調ならば2011年には3万6000人収容の新たな本拠地が完成するという。何事も遅れがちなイングランドだけに本当にできるかどうか定かではないが、これも楽しみではある。私自身もプレミア昇格後はまだ一度も行っていないので過去との比較をしてみたいとチャンスを伺っているところだ。

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/03/25)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて

 
 
エイビーロードTOPへ

海外旅行の比較検討サイト エイビーロードでぴったりの海外ツアーが探せる、見つかる! 160社超の旅行会社の提供するツアー・航空券、海外ホテルの比較検討ができます。
海外旅行に必要な現地の情報『海外旅行徹底ガイド』や現地在住のABガイドも要チェック!


おすすめガイド記事