意味を訊いたら笑われた?

「お土産屋さんのTシャツをさがすのが楽しい!(前編)」からのつづきです。Tシャツに書かれている言葉の意味は知っておきたいという話でしたね。東欧のウクライナを旅行中、西部の都市リヴィウの土産物店で、やはり私には未知の言語、ウクライナ語のTシャツを見つけました。デザインが素敵だったので気に入り、店の人に「ここに書かれているのはどういう意味ですか?」と訊いた途端、それを見たほかのお客さんが爆笑していたことがありました。それだけでもう、まずい内容だと想像できますよね。あぶないところでした。結局どんな内容だったかは忘れましたが、店の人が言いにくそうに説明してくれたのを覚えています。

本人にはなじみのない言語だったとしても、自国の人には意味が目に飛び込んできますね 本人にはなじみのない言語だったとしても、自国の人には意味が目に飛び込んできますね

お土産Tシャツからお国事情も見えてくる

また同じウクライナの首都キエフでのこと。露店で「これは絶対に欲しい」と思うようなカッコいいデザインのTシャツを見つけました。ウクライナ語(もしくはロシア語だったかもしれません)の文字のデザインが絶妙で、ひとめぼれです。さっそく店の男性に書いてある意味を訊きました。すると「プーチン、○○。この○○は、ここではとても言えない悪い言葉です」と言われました。国によっては政治ネタのTシャツもあるのですね。ウクライナでも南部の都市オデッサでは、ロシア批判のお土産は見かけなかった気がするのですが、地域によって違うのは興味深いものです。

キエフの露店に並ぶさまざまなお土産グッズ キエフの露店に並ぶさまざまなお土産グッズ

着る場所によっては死活問題にもなる?

ロシアのプーチン大統領を過激に批判しているらしいそのTシャツですが、私はあきらめきれず、店の男性に相談してみました。「もし私がこれを着ていたら、人々はどう思うでしょうか?」。すると「キエフで着ていたら笑われるだろうし、モスクワで着ていたら殺されるだろうね」との答えが返ってきました。Tシャツ1枚が命とりになるとは、シャレになりませんよね。「まあ日本で着るぶんにはいいかもしれないよ」という言葉に一瞬、心が動きもしましたが、どこで誰が見ているかわかりません。とてもクールに見えたそのTシャツは、買うのをあきらめることにしました。

旅先で出あうTシャツで思い出をふやそう

このように、1枚買うにもいろいろなエピソードがついてくるお土産Tシャツ。みなさんも今度、海外に行かれたらさがしてみてはいかがでしょうか。東南アジアでは、欧米人をターゲットにした仏教ネタのTシャツが注目です。土産物店ではありませんが、ヨーロッパのおしゃれなブティックでは、逆に日本ネタのものが見つかります。寿司のイラストやちょっとおかしい日本語がデザインされていて、絶対に日本では買えないのであえてお土産にしてみるのも楽しいですね。Tシャツを通じて人とのふれあいがあったり、その国を理解するきっかけになったり、旅の楽しみが広がりますよ!

寿司をモチーフにした女性用のTシャツ。ポーランドの人気アパレルブランドのもの 寿司をモチーフにした女性用のTシャツ。ポーランドの人気アパレルブランドのもの