- Chiri
- 東京都在住。20年の出版社勤務を経て、フリーに。訪れた国は45ヵ国、海外旅行の回数は100回以上。いまだにビクビク、オロオロの旅をしている、へっぽこトラベラーです。地元の人でにぎわう街をウロウロするのが何より好き。へっぽこな視点でがんばります!
出発エリアをに変更しました。
居心地のいいホステルが多い
ウクライナのホステルはコスパ抜群。私が泊まったのは日本円で1000円しない、数百円のところばかりでしたがどこも快適でした。ヨーロッパを感じさせる素敵なインテリアのホステル。あえてコンクリート打ちっぱなしのモダンで新しいホステル。山間部ではロッジ風のホステル。それぞれ見た目だけでなく、清潔だしスタッフも親切。このままここで暮らしていたいと何度思ったことでしょう。しかし快適なことが当たり前になると、ちょっとした不便さや困ったことなどが記憶に残るもの。ここではさまざまなホステルに泊まって気づいたことをお伝えしたいと思います。
※1フリヴニャ=約3.7円。2020年12月時点
ウクライナでは、英語の通じないことが多いです。ホステルは旅行者相手だから大丈夫…と思いきや、これも宿次第、人次第。簡単なホテル用語も伝わらず、逆に新鮮だったくらいです。英語のできる宿泊客がスタッフに頼まれ、「ここがキッチンです」「お皿はここです」などと説明してまわってくれたことも。主なゲストは国内か周辺国の人が多く、英語の必要性がないのかもと思いました。一方、彼らはウクライナ語のほかロシア語に堪能です。私は身振り手振り、わずかに覚えたロシア語、そしてネットで翻訳した画面を見せてなんとか意思疎通を図っていました。
ネットの地図を頼りに近くまでは来られても、入口がわかりにくいことがありました。看板がなかったり、あったとしても現地語のため見過ごしがちだったり。よ〜く見るとホステル名が書かれた小さなシールだけ貼ってあったりも。高層ビルの上階にあるホステルではビル自体の入口がわからず、近くの人に訊いたらこれが?と思うような一角。とにかくまわりの人に訊くのがいちばんだと思いました。間違えて隣のドアのチャイムを鳴らしてしまったこともあります。そこは会社だったり民家だったりしたのですが、みなさん嫌な顔をすることもなく「隣ですよ」と教えてくれたので助かりました。またようやくレセプションにたどり着いても、誰もいないことがあり。スタッフがいなかったら電話すればいいということなのでしょう。国内のゲストが多いからこそかもしれませんが、私にはちょっとやっかいでした。
ウクライナのホステルでは、支払いでクレジットカードが使えないことが多かったです。安価とはいえ、何泊もするとけっこうな額になるので、あらかじめ現金を用意する必要が。しかも事前にカードが使えると書いてあった宿でも、行ってみると「機械がこわれていて…」と現金払いになることがありました。またウクライナに限ったことではありませんが、キッチンで使うライターの火がつかない、トイレットペーパーがすぐなくなる…など、ちょっと直せば解決することがいつまでも放置されていたりすると、外国っぽいな〜と。一方、室内の蛍光灯がチカチカしだしたので、これは当分直らないぞと思いつつ申し出てみると、すぐ交換に来てくれたので驚いたり。思いがけない小さなことが起き、あとから考えるとそれが面白くもあったホステル泊。ときにテキトーで臨機応変、言葉が通じなくても人はやさしい…そんな経験は誰にとっても、旅の思い出の一部になることでしょう!
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2021/01/25)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて