2017年の値上げに続き、まさかの大幅アップ

首都のキエフからウクライナ周遊の旅に出て、1カ月経ってキエフに戻ってきたら地下鉄の料金が全線一律上がっていました。5フリヴニャ(約20円)から、なんと8フリヴニャ(約32円)に。とてもショックです。旅行者の私が衝撃を受けたくらいですから、地元の人はさぞやお困りでしょう。円に換算すれば大したことないように見えても、1.6倍になるということは、たとえば東京メトロの初乗り料金170円がいきなり270円を超えるのと同じ。とんでもない値上がりです。2017年にも4フリヴニャから5フリヴニャに上がったばかりなので、1年ちょっとで2倍に! このペースは驚くべきものです。

地下鉄の車両。色はウクライナ国旗のブルー×イエロー 地下鉄の車両。色はウクライナ国旗のブルー×イエロー

コインは1個売りが基本に

ここで書いた新料金8フリヴニャというのは、乗車するときに改札で投入するプラスチック製のコイン1個の値段です。駅の窓口で買うことができ、改札で機械に入れてしまえばそれっきり、あとは乗り換えも自由で、外に出るときは改札を通るだけ、とてもラクです。ジェトンと呼ばれるこのコイン、1年前に私がキエフを訪れたときは、いくつかまとめて買っておいて窓口に並ぶ手間を省くことができたのですが、最近は1個ずつしか売ってくれなくなったそうです。そのことを知らなかった私は「5個ください」と言って50フリヴニャ札を出したら、厳しい口調で何か言われ、1個のジェトンとたくさんのおつりを返されました。「数日前には確か1度に4個買ったのに…」と現地の人に訊いてみたら、複数買えたのが稀なことで、基本的には毎回1個しか売らなくなったとのこと。混んでいる駅や時間帯によっては窓口に長い列ができているので、毎回買わなければいけなくなると、ちょっと面倒ですね。

ジェトンと呼ばれている、チケット代わりのプラスチック製コイン ジェトンと呼ばれている、チケット代わりのプラスチック製コイン

何度も乗車するなら、ICカードがお得で便利

でもキエフに来て地下鉄にたくさん乗る予定があるという方には、ジェトンではなく、プリペイド式のICカードを買うという手もあります。初めにカード発行料15フリヴニャと、一定の回数分の料金を払ってカードを買えば、改札でタッチして使えます。下の写真にあるように、たくさんの回数分を買うほど、1回当たりの料金が安くなるというのが魅力です。カードは追加のチャージも可能。これを滞在中に無駄なく使い切れたら、気持ちいいですね。広いキエフの町を動きまわるのに、地下鉄は不可欠な存在。ジェトンでいくか、カードでいくか、キエフで過ごす日数と自分の予定を踏まえて、事前に決めておくといいでしょう。

駅のポスター。最安で1乗車当たり6.5フリヴニャになるというICカードの薦め 駅のポスター。最安で1乗車当たり6.5フリヴニャになるというICカードの薦め