潮風の薫る、あかるい港湾都市

海外旅行の服選びは、かさばらず着まわしがきくことに重点がいって、おしゃれは二の次になってしまうことはありませんか? 私はいつもそうです。けれども、めずらしくおしゃれが気になった町がありました。オデッサです。ウクライナ南部に位置する都市で、黒海に面し、古くから貿易港として栄えてきました。温暖な気候から、リゾート地としても人気の場所です。町に着いた夜、私は「港町だから、マリンってことで、明日はボーダーTシャツを着てみよう」と決めました。ちょっとギャグのようなつもりでした。

日焼けした肌には、ボーダーがよく似合う 日焼けした肌には、ボーダーがよく似合う

ボーダーは日本人らしいアイテムか

プレーンなボーダーのTシャツは、着まわしがきいて旅行にも便利だし、誰もが持っている定番アイテムというイメージがありますよね。けれどもそれは日本だけの話で、じつは海外では、それほどポピュラーではないと聞いたことがあります。外国の人からすると、いろいろな国の観光客がいた場合「ボーダーを着た人は日本人の確率が高い」という声もありました。この旅で日本からボーダーTを持ってきていた私は、海外で浸透していないボーダーも、港町ならなじんで自己満足できるかもと思い、翌朝それを着て、オデッサの町に飛び出したのです。

スニーカーやバッグも、青×白でさりげなく統一 スニーカーやバッグも、青×白でさりげなく統一

土産物店をのぞいてみたら

オデッサの有名な観光名所、ポチョムキンの階段まで来たとき、土産物の売店が目に留まりました。そこには、青×白のボーダーアイテムがいろいろ売られていたのです。男女の大人用から子ども用まで、Tシャツやタンクトップなどの服に、船長さんがかぶるような帽子まであります。このような売店はあちこちにあり、さすが港湾都市、マリンなアイテムを売りにするとはシャレているなと思いました。でも、こういうのは所詮お土産にすぎず、実際に着ている人はいないでしょうと、あたりを注意して見はじめたら…たくさんいるのです、ボーダーアイテムを着た人たちが。

ボーダーのアイテムがひしめく売店 ボーダーのアイテムがひしめく売店

ボーダーだらけだったオデッサの町

主流はもちろん、マリンの雰囲気満点の青×白のボーダーです。露出度が高めのワンピースにブランド小物を合わせるエッジィな人もいれば、ポロシャツ+デニムでカジュアルにボーダーを取り入れている人もいます。すれ違う人たちが、それぞれの個性でボーダーを着こなしている姿を見て、私はうれしくなりました。自分もボーダーの服を着ていたことで、この町を楽しむ暗黙のおしゃれコンテストに、参加しているような気分になったのです。

ポロシャツにカットオフデニムのかっこいい女性 ポロシャツにカットオフデニムのかっこいい女性

観光客だけのものではなかった

しかもその後、何日かかけて観察すると、地元の人もボーダーのものを身に着けていることがわかりました。集合住宅の庭でくつろぐマダムや、ひとりで足早に過ぎていく仕事中らしき女性もボーダーです。また上半身裸のおじいさんが、頭にマリンな帽子を載せているだけで、本当にサマになっているのを見かけました。町をあげてのボーダーコーデ、これを真似しない手はありません。みなさんもオデッサに行ったら、その一員になってみませんか? 現地の土産物店で何か買うのも記念になりますし、日本からお気に入りを持っていってもいいですね。赤を効かせてトリコロールにしたり、小物で取り入れたり。おしゃれなボーダーのコーディネイトは、きっと注目のマトになりますよ!

ほほえましい、親子のペアルック ほほえましい、親子のペアルック