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魅力いっぱい、アンデスの街アヤクチョ


日本人にはほとんど知られていない穴場の観光地

緑溢れるプラサ・デ・アルマス(アルマス広場)とカテドラル 緑溢れるプラサ・デ・アルマス(アルマス広場)とカテドラル

日本のガイドブックにはまだ紹介されていない、アンデス南部の都市「AYACUCHO(アヤクチョ)」。インカ皇帝ヴィラコチャがこの地を訪れた際、自分の肩に乗せた鷹に「GUAMAN KA(鷹よ、食え)」と語りかけ自ら餌をやったという言い伝えがあり、古くからこの地は「HUAMANGA(ワマンガ)」と呼ばれてきた。1540年4月25日、インカを滅ぼしたピサロによって「サン・ファン・デ・フロンテラ・デ・ワマンガ」と命名されたこの街は、1825年に「アヤクチョ」と改名されたが、地元の人は今も親しみを込めて旧称の「ワマンガ」を使っている。今回は筆者オススメのアンデスの街、アヤクチョを紹介しよう。

アンデス地方から海岸部まで支配した「ワリ帝国」発祥の地

ティワナクの影響を強く受けたワリの土器 ティワナクの影響を強く受けたワリの土器

アヤクチョは、後のインカに多大な影響を及ぼしたとされるアンデス文明最初の帝国「WARI/HUARI(ワリ)」が誕生した地。山の傾斜を利用した段々畑「アンデネス」や、現在「インカ道」と呼ばれている広大な道路網、情報伝達に使われた「キープ」など、一般にインカの発明と思われているそれらはワリの人々が生み出したもの。アヤクチョ市内にある「MUSEO HISTORICO REGIONAL HIPOLITO UNANUE(州立ヒポリト・ウナヌエ歴史博物館)」には、ワリを中心とするアンデス文明の土器やミイラが展示されている。また、アヤクチョ近郊にはワリとインカの遺跡がいくつか残っており、これらを巡る日帰りツアーが毎日催行されている。

ペルー随一の民芸品の都

アヤクチョ空港で観光客を迎える巨大な「レタブロ」 アヤクチョ空港で観光客を迎える巨大な「レタブロ」

アヤクチョはアルテサニア(民芸品)の街としても有名だ。その歴史や種類の豊富さから「ペルーにおけるフォークアートと民芸品の首都」と称されている。木製の家に小さな人形を並べ、キリストの生誕やアンデスの祭り、日常の何気ない生活風景を再現した「RETABLO(レタブロ)」はその代表。作家によって扱うテーマや人形の表情が全く違うので、じっくり見比べてお気に入りの一品を選ぼう。さらに「PIEDRA DE HUAMANGA(ピエドラ・デ・ワマンガ/ワマンガの石)」と呼ばれるアラバスター(鉱物)の加工品も外せない。白が一般的だが、中にはグレーやピンク色のアラバスターもあり、コレクターに人気だ。

アンデスの郷土料理も楽しもう

アンデスのご馳走「クイ」に、「カプチ」というフレッシュチーズとトウガラシを混ぜたサラダ、茹でたジャガイモを添えたアヤクチョの代表的な一品 アンデスのご馳走「クイ」に、「カプチ」というフレッシュチーズとトウガラシを混ぜたサラダ、茹でたジャガイモを添えたアヤクチョの代表的な一品

アンデスのご馳走「クイ(テンジクネズミ)」や、ジャガイモに砕いたピーナツやトウガラシを混ぜビーツを加えて煮た「プカ・ピカンテ」、牛の内臓と野菜の煮込み「モンドンゴ」など、アンデスならではの伝統郷土料理もオススメだ。「パン・チャプラ」と呼ばれるピタパンに似たパンも、素朴な味わいで人気がある。気候が温暖で食事も美味しく、貴重な考古学遺跡や匠の技が生きる数々の民芸品を始めとする観光資源にも恵まれたアヤクチョ。クスコのような華やかさには欠けるものの、昔ながらのアンデスらしい穏やかな雰囲気が魅力だ。標高も約2750mとそう高くはないので、高地が苦手な人もアヤクチョならのんびり過ごせるだろう。

【関連情報】

アヤクチョは刺繍や織物も有名だ アヤクチョは刺繍や織物も有名だ

■AYACUCHO
リマから飛行機で1時間、バスで10〜11時間
■MUSEO HISTORICO REGIONAL HIPOLITO UNANUE(州立ヒポリト・ウナヌエ歴史博物館)
住所:AV. INDEPENDENCIA 502, AYACUCHO
電話:(066)31-2056
開館:9:00〜13:00、15:00〜17:00(月曜定休)
入場料:3ソレス

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2016/09/14)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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