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海外現地発ガイド通信

アンデス初の統一国家ワリ帝国の遺跡

掲載日:2018/02/10 テーマ:遺跡 ライター:原田慶子

タグ: すごい! 遺跡 史跡 素晴らしい 歴史



ABガイド:原田慶子

【ペルーのABガイド】 原田慶子
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ペルー・リマ在住フリーランスライター。ペルーの観光情報を中心に文化や歴史、グルメ、エコ、ペルーの習慣や日常などを様々な視点から紹介。『地球の歩き方』『今こんな旅がしてみたい』『トリコガイド』『世界のじゃがいも料理』などペルー編の取材協力多数。「Keikoharada.com」にてペルー情報発信中。

ワリ遺跡で最も重要な建物のひとつと考えられている「VEGACHAYOQ MOQO」 ワリ遺跡で最も重要な建物のひとつと考えられている「VEGACHAYOQ MOQO」

インカに多大な影響を与えた大帝国

あのインカ帝国に多大な影響を与えたといわれる「WARI/HUARI(ワリ)」。紀元600年ごろアンデス中南部(現在のアヤクチョ)に興ったワリは、ボリビアのティワナク文化(紀元500〜1100年ごろ)や、すでに衰退し始めていたペルーのナスカ文化(紀元前200〜紀元600年ごろ)のさまざまな要素を吸収しつつ拡大。最盛期には、ペルーのアンデス地域から海岸部に至る広い範囲を影響下に置く一大帝国となった。その首都といわれる都市遺構が、アヤクチョの北22kmにある「COMPLEJO ARQUEOLOGICO WARI(ワリ考古学遺跡群/ワリ遺跡)」だ。

 

ワリ遺跡の近くにあるコンチョパタ遺跡で発掘された儀式用の鉢。この鉢も粉々に割られていた ワリ遺跡の近くにあるコンチョパタ遺跡で発掘された儀式用の鉢。この鉢も粉々に割られていた

まずはワリ付設博物館へ

アヤクチョの北東、キヌア村へ向かう途中にあるワリ遺跡には、ツアーのほかローカルバスでもアクセスできる。入り口を通ってすぐ目につくのが、「MUSEO DE SITIO WARI(ワリ付設博物館)」だ。館内には遺跡の全体図と火山岩でできた石彫、青銅製の副葬品や陶器、ミイラなどが展示されている。写真は儀式に使用されたと思われる陶器の鉢で、上部に神話上の動物が連続して描かれている。儀式に使用された壺や鉢の多くは、儀式終了後粉々に割られてから埋められていた。二次的な使用を避けるためか、儀式の完遂に必要な行為だったのか、いまだ明らかにはなっていない。

 

ワリ付設博物館に展示されているミイラ。その他、頭蓋変形が行われた頭蓋骨も発見されている ワリ付設博物館に展示されているミイラ。その他、頭蓋変形が行われた頭蓋骨も発見されている

4万人もの人々が生活した古代都市

ジャガイモやキヌアの畑が続くなだらかな丘に広がるワリ遺跡。敷地全体はおよそ2000ヘクタールと広いものの、都市の中核部分はその5分の1程度で、そこにおよそ4万人(一説には5万人)もの人々が暮らしていたそうだ。ワリ遺跡で最も重要な建物のひとつとされているのが「VEGACHAYOQ MOQO(ベガチャィッ・モコ)」。ここは大神殿と考えられており、広場には「D」の形に似た儀式の場が設けられている。広場の左右に並ぶ石造りの部屋の壁には、多数の壁龕(ニッチ/壁に造られたくぼみ)がある。後のインカの神殿にも同じような壁龕があることから、両者の類似性がうかがえる。

 

発掘途中の遺構。この下からどんな構造物が発見されるのか楽しみだ 発掘途中の遺構。この下からどんな構造物が発見されるのか楽しみだ

地下に広がる巨大な回廊

ワリ遺跡の本格的な発掘調査は近年始まったばかりだが、次々と重要な遺構が発見されている。たとえば「MONQACHAYOC(モカチャヨッ)」と呼ばれる区画の地下にある石造りの回廊からは、ワリの支配者やその家族のものと思われる霊廟が発見された。ワラスのチャビンデワンタル遺跡のように、観光客がアクセスできるよう整備していくという構想もあるのでぜひ期待したい。また遺跡には精巧な石組みの水路跡も多数残っており、ワリの卓越した灌漑技術をうかがわせる。ワリの技術を活かしたアンデネス(段々畑)は後のインカへと受け継がれ、その一部は21世紀の今もなお現役で農耕に用いられている。

 

CARRETERA AYACUCHO - QUINUA(アヤクチョ-キヌア道)沿いにあるワリ遺跡 CARRETERA AYACUCHO - QUINUA(アヤクチョ-キヌア道)沿いにあるワリ遺跡

【関連情報】

■COMPLEJO ARQUEOLOGICO WARI/ワリ考古学遺跡群(通称:ワリ遺跡)
住所:CARRETERA AYACUCHO - QUINUA(アヤクチョ-キヌア道)
見学時間:8:30〜17:00(遺跡は無休、付設博物館は月曜休館)
入場料:3ソレス

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2018/02/10)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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