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17角の石やインティワタナもある!インカの隠れた名跡プマコチャ遺跡


掲載日:2019/05/31 テーマ:遺跡

タグ: すごい! 遺跡 史跡 絶景 素晴らしい 大自然 歴史


17角の石を使ったインカの水場

インカが水浴びをしたという「LOS BAN~OS DEL INCA(インカの湯)」。水場の中央に据えられた17角の石は必見だ インカが水浴びをしたという「LOS BAN~OS DEL INCA(インカの湯)」。水場の中央に据えられた17角の石は必見だ

アンデス南部の街アヤクチョから南へおよそ100kmほど下ったところに、「COMPLEJO ARQUEOLOGICO DE PUMACOCHA O INTIHUATANA(プマコチャ、またはインティワタナ考古学遺跡群)」と呼ばれる遺跡がある。建物の大部分が破壊されているものの、そこに残る石組みはピサックやオリャンタイタンボ遺跡にも見劣りしない精巧なものだ。2017年8月19日掲載のペルーガイド記事『小クスコ、ビルカスワマン』で、“インカ皇帝トゥパック・ユパンキが生まれた場所”とご紹介した「VISCHONGO(ビスチョンゴ)」のすぐ近くにあることからも、ここがインカにとっていかに重要な施設であったかが推測できる。今回はインカファン必見のプマコチャ遺跡を紹介しよう。

ピューマの湖を見下ろすインカの住居跡

羊を放牧する地元の女性。インカの時代には羊ではなく、アルパカやリャマが草を食んでいたのだろう 羊を放牧する地元の女性。インカの時代には羊ではなく、アルパカやリャマが草を食んでいたのだろう

プマコチャ遺跡の広さは約3000平方メートル。その中心となる建物は、標高3126mに位置する「LAGUNA PUMACOCHA(プマコチャ湖)」を見下ろす小山の斜面に建てられている。プマコチャ湖はまたの名を「POMACOCHA(ポマコチャ)」ともいうが、どちらもケチュア語で“ピューマの湖”という意味だ。かつてピューマがその喉を潤したであろう湖の周辺は、地元の農民が羊や牛を放牧するなど、何とも言えぬ牧歌的な雰囲気がただよう。そののんびりとした景色を眺めながら斜面を登っていくと、見事な石積みの壁や、重要施設の入り口を示す二重、三重の石門が見えてくる。それほど急な登り坂でないとはいえ、標高は3000m超。水分補給をしっかりしつつ、自分のペースでゆっくり歩こう。

マチュピチュ遺跡との共通点も多数あり

天体観測を得意としたインカの人々は、太陽の動きを正確に捉え、さまざまな儀式や農耕に利用していたと言われている。日時計の果たした役割は重要であったと考えられる 天体観測を得意としたインカの人々は、太陽の動きを正確に捉え、さまざまな儀式や農耕に利用していたと言われている。日時計の果たした役割は重要であったと考えられる

ところでなぜ“プマコチャ、またはインティワタナ考古学遺跡群”と呼ばれるのか。それはこの遺跡に「INTIHUATANA(インティワタナ)」と呼ばれる石造りの日時計が残っているからだ。片側を階段状に加工した細長いもので、頂上には円錐状の石が乗せられている。ただこの石が最初からインティワタナの上にあったものなのか、後世の人間が別の場所から持ってきたのかは不明だ。このインティワタナのほか、“コンドルの神殿”を彷彿とさせる巨石を使った建物など、プマコチャ遺跡はマチュピチュ遺跡と共通する建造物が多い。プマコチャの建造を命じた人物は定かでないが、この地に縁の深いインカ皇帝パチャクテクと、その息子トゥパック・ユパンキ両皇帝が愛した建物であったに違いない。

アヤクチョからは日帰りツアーが便利

12角の石で有名なクスコのハトゥンルミヨク通りにもひけを取らない見事な石の壁には、ラクダ科動物の彫刻が施されている 12角の石で有名なクスコのハトゥンルミヨク通りにもひけを取らない見事な石の壁には、ラクダ科動物の彫刻が施されている

プマコチャ遺跡には聖なる処女たちの館とされる「ACLLAWASI(アクリャワシ)」や、壁にラクダ科動物が彫刻された石壁なども残っている。大きな建物はすべて破壊されてしまったため全体像を把握しづらいのが残念だが、部分的に残された建物の欠片を見るだけでも、その規模や重要性は手に取るようにわかるだろう。プマコチャ遺跡へは、アヤクチョ市内発の日帰りツアーに参加するのが便利だ。同ツアーには前述の「ビルカスワマン」と、「100年に一度だけ花を咲かせる」と言われるパイナップル科の巨大植物プーヤ・ライモンディが自生する丘陵の散策も含まれている。日本人旅行者がまだほとんど訪れていないアヤクチョと、その周辺エリア。じっくり時間をかけ旅してみたいオススメの観光地だ。

【関連情報】

プマコチャ湖を見下ろす、インカの見事な石壁 プマコチャ湖を見下ろす、インカの見事な石壁

■COMPLEJO ARQUEOLOGICO DE PUMACOCHA O INTIHUATANA/プマコチャ、またはインティワタナ考古学遺跡群
行き方:リマからアヤクチョまでは飛行機で約1時間。
アヤクチョからは日帰りツアー参加が便利。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/05/31)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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