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海外現地発ガイド通信

改めて大手航空会社とLCCの違いを比較すると


掲載日:2019/10/14 テーマ:エアライン・空港

タグ: ためになる 新しい 節約


大手航空会社とLCCの運賃比較

LCCが発着する成田空港のターミナル3 LCCが発着する成田空港のターミナル3

日系航空会社にLCC(Low Cost Carrier=格安航空会社)が飛びはじめたのは2012年、それから7年が経ち、近隣国へはLCC利用が当たり前になった。日本〜韓国間を例にすると、大手航空会社が5社運航に対し、LCCは8社が飛んでいる。LCCは座席が狭い、手荷物有料、座席指定も有料だが、それらを考えてもLCCのほうが安くつく。韓国、台湾、香港くらいなら、少ない手荷物で、カジュアルに飛ぶのがここのところの傾向といっていいだろう。バンコク、クアラルンプールなど東南アジア方面でも、直行便の範囲ではLCCの安さは際立っているといっていいだろう。
 しかし、この考えをすべてに当てはめてはいけない。先日成田からカンボジアへ飛んだ。航空券検索サイトではもっとも安かったのがクアラルンプール1泊乗り継ぎのLCCであったが、ホテル代、到着が2日目になることなどを考えるといいスケジュールとは言い難い。そして僅差で2番目に安かったのがベトナム航空のホーチミン乗り継ぎで、こちらは1時間半ほどのスムーズな乗り継ぎ、機内食、荷物も無料でコスパ的にはこちらが得であった。直行便のない都市へはLCCと大手航空会社の条件をよく比較したほうがよい。

手荷物のルールは航空会社によってまちまち

荷物の重さを調べる秤は空港の必須アイテムになった 荷物の重さを調べる秤は空港の必須アイテムになった

LCCは受託手荷物は有料だが、機内手荷物ルールは航空会社によってまちまちである。日系、香港エクスプレス航空、エアアジアなどはもっとも厳しく7キロ以内で、海外旅行の荷物を7キロ以内にまとめるのはかなり工夫が必要だ。競争の激しい韓国のLCCがもっとも条件がよく10キロ以内、なかにはセブパシフィック航空のように、7キロ以内ながら、それ以外に手回り品を持ち込める航空会社もある。スクートやジェットスター航空系列のように、追加料金が必要ながら、機内持ち込み手荷物を10キロまでに増量できる航空会社もある(手荷物のルールはよく改定されるので利用の際には確認を)。各社で条件が異なるので、よく検討する必要がある。とくに注意したいのはLCC同士を乗り継ぐ場合で、預け荷物があると追加料金は2便分必要になり、実質的には大手航空会社と同じ運賃水準になるケースが多いことだ。
 とくに女性は化粧品などが液体で、重さに関わらず機内へ持ち込めないことがあることも考えに入れておきたい。

機内食が必要な場合は予約を

LCCで機内食が必要なら事前予約に限る LCCで機内食が必要なら事前予約に限る

LCCはごくごく簡単な軽食を無料で配る場合があるが、基本的に機内食は有料である。「運賃が安いのだから有料で購入すればいい」のだが、実際はなかなかうまくいかない。
 大手航空会社は、搭乗人数分の機内食を用意して全員に配るので問題ないのだが、LCCは用意する機内食の数を予測するのが難しい。少なければ購入希望者全員の要望に応えられず、多ければ売れ残りは廃棄するしかない。LCCでは「機内食にありつけない」ということがしばしばあり、仕方なく「カップ麺」などのインスタント食品を購入するというケースが多くなる。そこで、LCCで機内食が必要な場合は事前予約がおすすめで、そのほうが機内で注文するより割引価格となる。または、機内で食べるものを持ち込むかであるが、なかには持ち込み食料の飲食を禁止している航空会社もあるので事前確認をおすすめする。
 いっぽうで、機内食が楽しみなので大手航空会社を選ぶ人もいるだろうが、大手航空会社とはいえLCCなどとの価格競争が激しさを増すなかで、機内食を簡素にするところもあるようだ。

座席が狭いは確かだが

シートポケットを下部に設けないことで少しでも空間を確保 シートポケットを下部に設けないことで少しでも空間を確保

LCCの座席間隔が狭いのは確かである。LCCに多いエアバスA320型機を例にすると、大手では2クラス150席が標準なのに対し、LCCではエコノミークラスのみで180席が標準となる。横配置は3-3、窓側や中央の客がトイレへ立つには通路側の客も一旦立つ必要がある。ジェットスター航空などでは、座席背のシートポケットを上部に設置し、少しでも足のスペースを確保しているが、窮屈なことに変わりはない。
 LCCでよく理解しておかなければならないことに、座席指定は有料で、追加料金なしの場合は航空会社任せになることである。3-3配置の場合、6人に2人の割合で中央座席になってしまう。1人で利用して中央座席になるのは避けたいが、実際は6人に2人よりも高い確率で中央座席がアサインされてしまう。なぜかというと、有料で中央席を選ぶことはまずないからである。つまり、座席指定料金を払わないと、中央座席にされてしまう確率がかなり高いのである。
 いっぽう、大手だからといって必ずしも無料で座席指定できない時代になっている。大手でも座席指定有料が多くなっているほか、安い運賃の航空券ではそもそも事前座席指定できず、「当日空港で」という航空会社は多いのだ。

LCCが安く、大手が高待遇と決めつけない

LCCでも中距離便はワイドボディ機なので機内空間にゆとりがある LCCでも中距離便はワイドボディ機なので機内空間にゆとりがある

4項目にわたって大手航空会社とLCCを簡単に比較したが、世界的には、そもそもLCCに概念がない。「ちょっと安い大手」「ちょっといいLCC」も多く、二極化はしていない。今後は大手かLCCかより、短距離、中距離、長距離と、飛行距離によって考えかたを変えるのもひとつの手であろう。
 短距離便はLCCのシェアが高く、競合上、大手航空会社もLCC並みの簡素なサービスにして運賃を安くするというのが世界の趨勢である。中距離便は今後も大手航空会社かLCCかは迷うところだが、航続性能の関係で、LCCもワイドボディ機を運航していることが多く、機内の圧迫感は和らげることができるので、機内食などに注意を払いたい。
 長距離便は、日本から欧米に飛ぶようなLCCはいまのところない。長距離は運賃もさることながら、機内の居住性が気になるところである。東南アジアなどで中距離便を乗り継いでヨーロッパなどへLCCだけで渡航するケースなどもあるので、「LCCで遠方へ行く場合は現地でのスケジュールに余裕を持つ」などの対処法を考えておきたい。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/10/14)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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