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海外現地発ガイド通信

航空会社のビジネスモデルをよく知っておく


掲載日:2020/01/25 テーマ:エアライン・空港

タグ: たのしい ためになる 新しい


航空会社ごとの路線の特徴を把握する

ニュージーランド航空は人気航空会社だが利用機会は限られる ニュージーランド航空は人気航空会社だが利用機会は限られる

航空会社を評価する際、単にサービスの良し悪しなどを基準にするのでは意味がない。「どういった運航をしているのか」が大切である。たとえば人気の航空会社にニュージーランド航空とカタール航空があるが、この2社を比べると大きな違いがある。日本からニュージーランド航空を利用する乗客のほとんどがニュージーランド渡航を目的にするのに対し、カタール航空の利用者はほとんどがカタールを目的地にしていないという点だ。同じ人気航空会社でも、その利用目的は真逆といっていいだろう。
 つまり、ニュージーランド航空は質の高いサービスが人気で「ニュージーランド渡航の際はぜひ利用してみたい」となっても、欧米などへ行く際に利用できるわけではない。いっぽう、カタール航空は日本からヨーロッパ、中近東、また遠く南米方面への足となっているので、ヨーロッパに行く際などに「直行便にするか、エミレーツ航空にするか、カタール航空にするか」などと比較対象となり、利用機会も多いのである。

人気航空会社=便利なルートとは限らない

シンガポール航空は拠点にするチャンギ空港も人気である シンガポール航空は拠点にするチャンギ空港も人気である

シンガポール航空も人気航空会社の代表的存在である。シンガポール航空の場合、機内サービスの充実振りもさることながら、拠点にするシンガポール・チャンギ国際空港の設備が充実しているという点も見逃せない。優れた航空会社と優れた空港が合わさって高評価につながっている。
というのも、日本からシンガポール航空を利用してヨーロッパやオセアニア方面へ行くというのは、意外にも人気ルートというわけではない。理由は所要時間が長いということだ。日本からヨーロッパへ行くのにシンガポールを経由すると、日本より北へ行くのに一度赤道直下まで南下することになり、かなりの遠回りである。東京〜ロンドンよりシンガポール〜ロンドンのほうが距離は長く、ロンドンへ行くのにシンガポール航空を利用すると、一度ロンドンから遠ざかっていることになる。オセアニアへ行く場合も三角形の二辺のようなルートとなり、遠回りである。
 航空会社のサービスとともに、所要時間や発着時間帯も考慮して航空会社選びをしなければならない。

航空を国の主要産業にしようとする国が増加

近年は南米へのルートとしても注目になっているエチオピア航空 近年は南米へのルートとしても注目になっているエチオピア航空

ここまでに出てきたシンガポール航空とカタール航空には共通点がある。2社とも国内線がない。小さな国土のエアラインながら、立派な空港を整備し、そこを乗り継ぎ地にして第3国同士の利用者を多く得ているということである。「航空」を国の産業と位置付け、最新機材を多く揃えているのである。
 人気航空会社にはこういった形態の航空会社が多くなっており、エミレーツ航空、エティハド航空などもそのいい例であろう。KLMオランダ航空、キャセイパシフィック航空なども、古くから自国の拠点空港を乗り継ぎ地にしたネットワークを活かした運航を行っていた。これらの航空会社の拠点となるのはドバイ、アブダビ、アムステルダム、香港である。いずれの航空会社も就航地が多く、乗り継ぎに便利な空港を有し、スムーズな乗り継ぎで自国を経由する旅客を多く運んでいる。
 近年では、これら航空会社に続けと、自国を経由する航空旅客獲得に力を入れる航空会社は多くなっていて、イスタンブールを拠点にするターキッシュエアラインズ、アジスアベバを拠点にするエチオピア航空なども注目エアラインとなった。

自国の「地の利」を活かす航空会社もある

フィンエアーは日本の就航地も多く福岡に続いて新千歳にも就航 フィンエアーは日本の就航地も多く福岡に続いて新千歳にも就航

中東のカタール航空、エミレーツ航空、エティハド航空などは日本からヨーロッパ、中近東、アフリカ、南米へのアクセスに便利なフライトを有しているが、ここまで規模が大きくなくても「乗り継ぎ旅客重視」の運航を行っている航空会社がある。たとえば北欧のフィンエアーはヘルシンキをヨーロッパのゲートウェイと位置付けて、アジア〜ヘルシンキ〜ヨーロッパ各国といった便利なルートを提供している。フィンランドがヨーロッパのなかではアジアに近く、アジアからヨーロッパ諸国へ行くのに、ヘルシンキ乗り継ぎにすると遠回りにならないという地の利を活かした運航である。
 日本からヨーロッパへ行く場合、直行便がもっとも所要時間が短いことはいうまでもないが、直行便が飛ぶ都市は限られているし、アジア系や中東系航空会社を利用しても、飛んでいるのは大都市中心だ。その点、ヨーロッパ系の航空会社なら短距離便なのでローカルな都市もカバーしているほか、シェンゲン国内は国内線同様の飛び方をするので、ヘルシンキでシェンゲン国への入国手続きをしてしまうのはヨーロッパ旅行をスムーズにする手段となる。

日系航空会社の世界でのポジションは

世界でも高評価を得ている日系航空会社 世界でも高評価を得ている日系航空会社

さまざまな人気航空会社のスタイルを見てみたが、それでは日系航空会社はどのような運航を行っているだろうか。日本航空、ANAともに、事業全体のなかで国内線が重要な役わりを占めているので、国際線の規模は稠密とはいえない。また、拠点にする羽田空港や成田空港に発着枠の制限や時間制限があり、日本を経由する利用客のことまで考えたネットワークになってはいない。
日系航空会社はおもに、日本人需要を第一義に考えた運航になっているといっていいだろう。とくに日本人ビジネスマン需要のある都市へ、ビジネスに使いやすい時間帯に運航するというのが基本であり、そこに観光需要をどう両立させるかがポイントになっている。
かつては、日本での評価が高い理由として、客室乗務員全員に日本語が通じることや、日本人好みの機内食などに人気があったが、近年は日本流のおもてなしが世界でも高い評価を得るようになり、訪日観光客の増加とともに、世界のなかでも人気エアラインになったのである。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/01/25)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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