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海外現地発ガイド通信

カンボジア随一の焼き物の村。コンポンチュナンで工房巡りの旅を


掲載日:2020/06/09 テーマ:癒し

タグ: お土産 ふれあい ショッピング 一度は見たい 穴場 雑貨 癒し


"鍋の港"を名乗る焼き物の名産地

村で多く生産されている壺や動物型の貯金箱など。土本来の色・質感を生かした素焼き土器が中心。 村で多く生産されている壺や動物型の貯金箱など。土本来の色・質感を生かした素焼き土器が中心。

プノンペンから車で国道5号線を北上すること約2時間。カンボジア中部に位置するコンポンチュナンは、近隣の山で良質な陶土が採れることから、焼き物生産で有名な町。庶民が日常使いする素焼きの壺、鍋、貯金箱などの多くはここで生産され、全国各地に運ばれ販売されます。コンポンチュナンとは、現地のクメール語で“鍋の港”を意味する言葉。トンレサップ川に面したこの地域が、古くから土鍋の生産・流通元であったことがうかがえます。のどかな自然に囲まれた村の工房を訪ね、味わい深い焼き物の世界に触れてみませんか。

親から子へと受け継がれる素焼き土器作り

枝を重ね、藁をかぶせて野焼きすることで焼きあがる七輪。窯いらずの伝統的な焼成手法です。 枝を重ね、藁をかぶせて野焼きすることで焼きあがる七輪。窯いらずの伝統的な焼成手法です。

コンポンチュナンの中心街から北西に10kmほど。クランデイメア(Krang Dei Meas)山の麓にあるオンドーンルセイ(Andong Russey)村には、暮らしのそばで土器作りに勤しむ一家が点在しています。最初に訪れたのは、主に七輪を生産する工房。陶土を成形し鉄板とセメントで補強した後、窯は使わず、枝を重ねた上で野焼きする様子を見学させてもらえました。七輪はカンボジアでは日頃の調理に欠かせないアイテム。一般家庭の台所でもよく使われ、シンプルながら実用的な品です。近くには素焼きの貯金箱を作る一家も。上下対になった型枠に陶土を流し込んで成形後、ひとつずつ丁寧に手で模様を施してから焼き上げます。干支に合わせて動物を象った貯金箱は縁起物だそう。

コンポンチュナン名物「人が回るろくろ」は必見

台が回るろくろではなく、人が回るろくろ。コペルニクスもびっくりの発想の転換です。 台が回るろくろではなく、人が回るろくろ。コペルニクスもびっくりの発想の転換です。

焼き物村を訪れたらぜひ見学しておきたいのが、人が回るろくろ。ろくろと言えば、陶土を乗せた円盤形の台を職人がクルクル回すものを想像しがち。ところが、コンポンチュナンで伝統的に取られてきた手法は、腰ほどの高さに固定した台の上に陶土を乗せ、台の周りを職人自ら回って成形していくもの。寸胴の壺の中に手を入れながら人が回ると、だんだんと内部の空洞が広がり、徐々にくびれが現れてきます。最近では電動ろくろを導入する一家もみられますが、未だに人が回る伝統的手法を貫く家も存在。ぜひ間近で見学させてもらいましょう。

現代に息を吹き返す幻の陶器を求めて

工房直販売の商品は、販売店で購入するよりお値段もリーズナブル。「どんな料理を盛り付けよう?」と想像しながら、大人買いしちゃいましょう。 工房直販売の商品は、販売店で購入するよりお値段もリーズナブル。「どんな料理を盛り付けよう?」と想像しながら、大人買いしちゃいましょう。

コンポンチュナンで生産される焼き物の多くは、素朴な素焼き土器製品が多くなっていますが、釉薬をかけ、艶のある陶器を作る工房も。日本の支援の下、益子焼の専門家を招聘して作られるようになった「コンポンチュナン焼」は、アンコール王朝時代に栄えたとされる高度な陶器「クメール焼」を蘇えらせたもの。良質な陶土に、天然素材でできた釉薬をかけて専用窯で焼くことで、深みのある色合いと光沢を出しています。併設ショップには、手作業ならではのニュアンスのある質感を楽しめる器がずらり。村の暮らしと職人の技に触れるコンポンチュナンの旅。焼き物好きにはたまらないひとときになるでしょう。

スポット情報

民家の作業スペースで、成形した豚の貯金箱に模様をつける女性。暮らしに息づく手仕事を継承し続けています。 民家の作業スペースで、成形した豚の貯金箱に模様をつける女性。暮らしに息づく手仕事を継承し続けています。

■コンポンチュナン・オンドーンルセイ村
場所:コンポンチュナン中心街までは、プノンペン中心部より国道5号線を北方に約100km。車で所要約2時間。中心街からオンドーンルセイ村までは北西に約10km。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/06/09)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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