page top

出発エリアをに変更しました。

海外旅行の検索・比較サイト|エイビーロード
AB-ROAD
世界遺産の現地ガイド記事
RSS

海外現地発ガイド通信

カンボジア第三の世界遺産。サンボープレイクックで真臘時代の遺跡を巡ろう!


掲載日:2020/09/21 テーマ:世界遺産

タグ: 遺跡 史跡 寺院 世界遺産 大自然 歴史


アンコール以前のカンボジアの面影を残す世界遺産

北ゾーン近くにある「プラサットチュレイ」と呼ばれるレンガ造の遺跡。バンヤンツリーの根が全面に力強く絡みついた寺院は、大自然と一体となって生き続ける遺跡のあり方を見せてくれます。 北ゾーン近くにある「プラサットチュレイ」と呼ばれるレンガ造の遺跡。バンヤンツリーの根が全面に力強く絡みついた寺院は、大自然と一体となって生き続ける遺跡のあり方を見せてくれます。

アンコール遺跡、プレアヴィヒアに続き、カンボジアで3番目にユネスコの世界遺産に登録された(2017年)サンボープレイクック遺跡。カンボジア中部のコンポントム州に位置する遺跡は、アンコール王朝より前に栄えた真臘時代(6〜8世紀頃)の都イシャナプラの跡地とされる場所です。かつて10万人以上もの人々が居住していたと推定される約30平方キロメートルの敷地のうち、世界遺産として登録されたのは寺院エリア。さながら自然公園のような広大な森の中に寺院跡が点在する一帯は、ゆっくりと散策しながら遺跡巡りをしたい方にぴったりです。石造建築が目立つアンコール遺跡群とは一味異なり、レンガ造の建造物が多く見られるのも魅力の一つでしょう。

多角形の祠堂、壁面の「空中宮殿」に注目したい北ゾーン

サンボープレイクックで繰り返し現れる八角形の祠堂は、8本の腕を持つヴィシュヌ神をイメージしたもの。壁面には空飛ぶ宮殿が刻み込まれています。 サンボープレイクックで繰り返し現れる八角形の祠堂は、8本の腕を持つヴィシュヌ神をイメージしたもの。壁面には空飛ぶ宮殿が刻み込まれています。

サンボープレイクックが位置するコンポントムは、プノンペンとシェムリアップのちょうど中間地点に位置する街。いずれかの都市を拠点にバスや車でコンポントム市街地へ向かい、そこからさらに30kmほど北東に進むと遺跡に到着します。もともとヒンドゥー教寺院として造られた遺跡群。北・中央・南と3つに分かれた区画を北ゾーンから出発すると、最初に現れるのは大木の根が絡みついた祠堂。自然と遺跡がワイルドに共生する様子が壮観です。さらに進んでいくと、四角形、そして八角形の祠堂が並ぶゾーンが。宙に浮かんでいるように見えることから「空中宮殿」を呼ばれる壁面のレリーフにも要注目。アンコール期の遺跡には見られない、真臘時代特有の貴重な彫刻となっています。

2頭のライオンが鎮座する中央ゾーン

アンコール王朝の開祖とされるジャヤヴァルマン二世によって、9世紀に再建されたライオン寺院。サンボープレイクックの中ではもっとも新しい遺跡です。 アンコール王朝の開祖とされるジャヤヴァルマン二世によって、9世紀に再建されたライオン寺院。サンボープレイクックの中ではもっとも新しい遺跡です。

続いて、木々の間を縫って散歩しながら中央ゾーンへ。サンボープレイクックの魅力は、個性豊かな遺跡群もさることながら、大自然を感じながら広々とした森の中を歩けること。木漏れ日の差す中、鳥や虫の声に耳を傾けながら歩いていると心が澄み渡ってくることでしょう。遺跡と空間を共にすることで、昔の人々が暮らしていた様子も目に浮かぶよう。遺跡と遺跡の間は距離があるので、移動の合間にも色々なことを肌で感じてみましょう。中央ゾーンのメインの見どころはライオン寺院。門の前にどっしりと構える2頭のライオン像はオリジナルのもの。ライオンは、強い王、強い王国のシンボルとされていたようです。

堅牢な周壁の奥で数々の「空中宮殿」が魅せる南ゾーン

南ゾーンには、「空中宮殿」が描かれた八角形の祠堂が点在。図柄が鮮明に残っている部分も多いため、隅々までじっくりと鑑賞したいものです。 南ゾーンには、「空中宮殿」が描かれた八角形の祠堂が点在。図柄が鮮明に残っている部分も多いため、隅々までじっくりと鑑賞したいものです。

最後は南ゾーン。一際期待感を高めてくれるレンガの周壁が目印です。門をくぐった先には、サンボープレイクックの魅力を凝縮したような見どころがたくさん。まず、目を向けてみたいのが周壁の裏側の彫刻。インドの叙事詩「ラーマーヤナ物語」のストーリーが一面に描かれていたとか。現在は壁の一部が残っているのみですが、ぐるりと絵面が囲んでいたところを想像するとお見事です。そのまま奥に進んでいくと、八角形の祠堂が点在するエリアが。各壁面には「空中宮殿」も再び現れます。それぞれ異なる図柄が刻まれている壁面を一つひとつ鑑賞していくのは楽しいもの。森の中で宝探しをするように、アンコール以前のカンボジアが残した遺跡の魅力を発見していきましょう!

スポット情報

「ラーマーヤナ物語」のストーリーが描かれていたという、南ゾーンの周壁。レンガの赤みが温かみを感じさせてくれます。 「ラーマーヤナ物語」のストーリーが描かれていたという、南ゾーンの周壁。レンガの赤みが温かみを感じさせてくれます。

■サンボープレイクック
場所:コンポントム市街地までは、プノンペン・シェムリアップ各都市から車・バスで3時間程度。コンポントム市街地から遺跡までは車・トゥクトゥクで1時間弱。
開園時間:毎日7:00〜17:00
入場料:10USドル
※現地到着後、約2時間のコースにつき10USドルでコミュニティガイド(英語)をつけることが可能
<2020年8月時点>

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/09/21)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて

 

キーワードで記事検索

検索