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海外現地発ガイド通信

コロナに翻弄される航空業界


掲載日:2020/09/28 テーマ:エアライン・空港

タグ: ためになる 新しい 占い


航空会社へのダメージが大きいコロナ禍

成田空港の出発便はほとんど欠航 成田空港の出発便はほとんど欠航

コロナ禍によって旅行需要が急減し、IATA(国際航空運送協会)の予測では、航空需要がコロナ以前に戻るのは2024年以降と予測している。
旅客に関しては世界的に鎖国状態にあり、航空各社は国内需要に、国際線では貨物需要に頼っている状態である。アメリカや中国など、国土の広い国では国内需要が高く、多くの便を運航しているが、国際線中心、あるいは観光需要に頼っていた航空会社はダメージが大きい。
 航空各社は就航地や便数を最低限にまで縮小して運航している状態で、機体の稼働率が下がっているため、各社で新機材導入の延期や中止となっているほか、退役の近かった機体や、高燃費の大型機を前倒しで退役させている。従業員の解雇、新規採用中止をしている航空会社も多い。新路線などは、しばらくは望めないといっていいだろう。

タイ国際航空は経営破綻で再建へ

経営破綻したタイ国際航空は再建中となった 経営破綻したタイ国際航空は再建中となった

経営破綻する航空会社も出てきている。日本へ就航している航空会社では、タイ国際航空、系列のLCCノックエアが、日本でいう会社更生法適用下になった。運航は継続されるが、管財下におかれるので、会社の経営の先行きがはっきりするまでは航空会社自らが新機材導入や新路線展開を行うことはできない。まずは財務をしっかりさせることに重点を置いた経営になるので、コロナ終息後も採算の低い路線などは休止になるであろう。バンコク〜仙台便は2019年にはじまったばかりだったが、休止となっている。
 オーストラリアでは、2020年から日本乗り入れ予定だったヴァージン・オーストラリアが経営破綻から再建への道となった。
 しかし、この会社更生法の適用を受けた航空会社は多く、日本航空も一度経営破綻してそこから立ち直っているし、アメリカの大手航空会社の多くも経営破綻を乗り越えている。一度経営破綻した航空会社の多くは、その後体質が強くなっているのも共通した傾向である。

ルフトハンザドイツ航空へは公的資金投入

ルフトハンザドイツ航空は公的資金投入で救済 ルフトハンザドイツ航空は公的資金投入で救済

人気のタイ国際航空でさえ経営破綻になってしまったことを考えると、他の航空会社も心配になってしまうだろう。今回ダメージが大きいのは国際線中心に運航している航空会社なので、たとえばアメリカの航空会社などは比較的持ちこたえるであろう。
 航空会社が国営というのも、国が見放さない限り倒産そのものがない。国営というと、インドのエア・インディアなどを思い浮かべるが、民営化しているものの、株式のほとんどが政府保有、もしくは国の設立した機関が保有していて、実質国営という航空会社も多い。アリタリア−イタリア航空やニュージーランド航空のように、民営化したものの、その後の経営危機から実質国営に戻った例もある。
 ルフトハンザドイツ航空は、今回のコロナ禍によって一度経営危機に陥ったが、公的資金投入で危機を回避している。今後はこういった動きも出てくるであろう。

運航を終了したLCCも

タイのLCCノックスクートは経営続投を断念 タイのLCCノックスクートは経営続投を断念

大手の航空会社は国策から公的支援投入で救われるケースが多くなるであろうが、LCCは厳しい状況にある。ルフトハンザドイツ航空が公的資金投入で経営が続投されたことは前述通りだが、ヨーロッパのLCC各社からは、同じ航空会社であるのに、大手だけが、いわば税金で守られるのは不公平であるという声も出ている。
 大手傘下でも日本へも乗り入れていたタイのノックスクートが経営続投を断念した。ノックスクートはシンガポール航空系列のLCCスクートと、タイ国際航空系列のLCCノックエアが共同出資した航空会社で、元シンガポール航空だった機体を利用してタイから中国や日本へ運航していた。国際線ばかりで構成されていたほか、ワイドボディ機を運航していたので運航経費が高く、しかも利用者のほとんどが観光客だったのでコロナの影響も大きかった。
 韓国では、日本へも乗り入れていたイースター航空は、チェジュ航空との経営統合がうまくいかず、会社が清算される可能性も出てきている。

大型機が次々に引退

エールフランスはエアバスA380の運航を終了した エールフランスはエアバスA380の運航を終了した

大型機の退役も進んでいる。総2階建てのA380はエアバス製であるが、そのエアバスの当事国の航空会社ですらA380の運航を終了している。エールフランスは、本来2022年に退役さるはずだったA380を今年6月に前倒しして最後のフライトとした。ルフトハンザドイツ航空でも退役を前倒しするとしている。
 A380は3クラスでも500席以上という巨人機で、本来なら、満席にできればもっとも1人当たりの輸送コストが少なくすむ旅客機であったが、コロナ禍のような旅客低迷期は運航コストばかりがかさんでしまう機体である。
 対するボーイング747は、そもそも世界の空から退役間近といったところであったが、コロナ禍によってその退役が早まってしまった。こちらは「ジャンボジェット」として長らく世界で親しまれた機体であるだけに寂しい気がする。
 これらの大型機が飛ばなくなるということは、海外旅行が下火になってしまうということでもあり、今回のコロナ禍の影響の大きさを感じるのである。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/09/28)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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