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海外現地発ガイド通信

コロナ後の海外旅行を下準備する


掲載日:2020/12/04 テーマ:エアライン・空港

タグ: ためになる 新しい 辛い


世界159の国と地域が渡航中止勧告

羽田にて。手前の日本航空機は移動中だが、奥の機体はお休み中 羽田にて。手前の日本航空機は移動中だが、奥の機体はお休み中

コロナ禍によって航空会社はどこも青息吐息である。国内需要は戻りつつあるが、国際線は壊滅状態である。日本の外務省は現在、世界の159の国と地域を渡航中止勧告のレべル3としているので(2020年10月現在)、海外旅行需要は皆無となっている。
 現在日本の空を飛んでいるのは、コロナ以前の約70%の国内線とごく一部の国際線である。国際線に観光需要はほとんどなく、多くが海外駐在員の交代、日本で働く労働者の往来、配偶者など家族が外国人であるための往来で、留学需要すら大幅減となっている。
 日本への国際定期便を少ない便数ながら運航しているのは、韓国、中国、香港、台湾、フィリピン、マレーシア、シンガポール、ニュージーランド、カタール、アラブ首長国連邦、オランダ、アメリカの航空会社程度で(2020年10月現在)、オーストラリアの航空会社すら日本へ飛んできていないのである。

成田空港発着の国際便は多くが貨物便だが

コロナ禍なのに中国南方航空はA380で運航! でも週1便 コロナ禍なのに中国南方航空はA380で運航! でも週1便

国際線の多くが運休しているものの、成田空港へ行くとコロナ以前の半分くらいの航空便離発着を見ることができる。意外と飛行機は飛んでいるのだ。しかし、その多くが貨物便である。旅行需要は激減でも物流は止まることはない。
 さらに、実は旅客便といっても機体の下半分は貨物室なので、旅客便でも多くの貨物を運んでいた。ところが旅客便が運休になったので、貨物が滞ってしまい、貨物便は増便したり、臨時便を出したりしている。それでも運びきれない貨物は旅客機を使って運んでいる。つまり旅客機に旅客を乗せず、貨物だけを積んで飛んでいるのである。
 数少ない旅客便にはこんな例もある。中国南方航空は広州〜成田間に総2階建ての大型機A380を運航するようになった。コロナ禍で需要激減なのになぜこんなに大きな機体を飛ばすのか? 中国南方航空はコロナ以前、成田〜広州間、羽田〜広州間に合計で週21便を運航していた。それがコロナ禍によって成田〜広州間週1便に減便し、その1便を大型機にしたのである。仕事などでどうしても行き来しなければならない需要をひとまとめにして運航しているのである。

まずは国内でコロナ後の旅行に慣れる

さまざまな場面で人との距離が求められる さまざまな場面で人との距離が求められる

このような状況から海外観光旅行が実質的にできない状況にある。しかし、2021年は大きなイベントも控えているし、いつまでもこのような状況が続くと考えるのも不自然である。近い将来、必ずや観光需要は回復へ向かうのであろう。
 そこで、エイビーロード読者には、しばらくの間は国内旅行でコロナ禍以降の旅行に慣れておくこともおすすめしたい。国内でも、コロナ禍以降、いろいろと旅行時のスタンダードに変化がある。
 空港、駅、ホテル受付、観光施設などでの検温、交通機関などでのマスク着用、さまざまな場面でのソーシャル・ディスタンス、連絡先の記入、ビュッフェスタイルの朝食などでの手袋着用等々である。観光施設などでは人数制限をし、時間を区切り、次の入場時間までに施設の消毒を行うなど、いろいろな場面で変化がある。当然海外でも同様のことが行われていると思われるので、現地で戸惑わないよう、日本で慣れておきたいものである。

エスタのようなシステムが導入されるのでは

カナダ入国にも電子渡航認証が必要だった カナダ入国にも電子渡航認証が必要だった

コロナ後の海外旅行では、新しいスタンダードが待っていそうである。ベルギーは2020年9月から日本人の入国に際して制限を解除したが、日本居住者は入国48時間前までにネット上で「渡航者追跡フォーム」を入力して送信、自動返信されるQRコードをかざして、ベルギー行き航空機への搭乗となる。いわば旅行者全員が追跡アプリの携行が必要と考えればよく、旅行中の行動は自由であるが、行動経路は把握されて、もし感染した場合は濃厚接触者などが割り出される仕組みである。
 そういう意味では、今後の海外旅行では、事前に渡航国の入国認証を行わないと国際便に乗れなくなる国が多くなるのではないかと感じる。アメリカでは入国に際し、あらかじめエスタを取得しておく必要があるが、それと同じようなシステムである。エスタとはElectronic System for Travel Authorization=電子渡航認証システムで、アメリカの場合、テロを起こすような危険人物ではないかを事前に確認するという目的で導入されたが、今後はコロナ感染対策にも用いられる可能性があるだろう。
 現地で戸惑わないよう、日本で接触アプリなどに慣れておくのも今後の旅行をスムーズにする一環かも知れない。

旅行が再開されてもコロナ以前へ戻るには険しい道のり

以前のような自由な旅行ができるのはいつになることやら 以前のような自由な旅行ができるのはいつになることやら

それでは、今後どのような形で海外旅行再開に向けてのシナリオが考えられるのであろうか。現在再開に向けて具体的に変わりつつあるのはビジネス渡航、家族交流、留学などのみで、観光客の受け入れなどには至っていない。日本への入国を例にすると、まず空港到着時の感染確認検査能力は最大2万人にまで増加させるとしているが、現状は5000人程度である。検査結果が陰性であっても14日間の隔離を求めているので、実質的には観光での入国は困難ということである。
 大会の選手入国に関しても、隔離免除の場合、公共交通利用を控える要請にし、専用車での移動のみにすることなどが検討されているので、観光で入国して自由に動き回れるまでにはまだ長い道のりを感じる。
 タイでも、外国人観光客をプーケットに限って入国を認めるという案があったが、指定されたホテルに泊まり、動ける範囲を限定する条件付きで考えられたため、市内へ出て屋台で食事をするなどはできず、果たしてそのような条件で旅気分が味わえるのか甚だ疑問であったが、各国とも、コロナ以前へ戻るには時間を要しそうである。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/12/04)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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