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海外現地発ガイド通信

ワクチン開発まで海外旅行はお預けか?


掲載日:2021/01/06 テーマ:エアライン・空港

タグ: ためになる 新しい 辛い


待たれるワクチンの開発

羽田空港が元の活気に溢れるのはいつになるだろうか 羽田空港が元の活気に溢れるのはいつになるだろうか

コロナ禍によって世界各国が鎖国状態になっている。各国がコロナ終息に向けてそれぞれの対策を取っているが、そこへ海外からの観光客などが入ってくると、再び感染が広まる恐れがあり、それまでの感染症封じ込めへの努力が水の泡になってしまうからだ。
 現在、各国でワクチンや治療薬を開発中で、それが普及するまでは海外旅行需要は以前のように戻らないというシナリオも見えてきている。ワクチンや治療薬は各国それぞれの厚生省や保健相といった機関が正式に認めたものがその国で予防や治療に使われるものとみられるが、各国で認可基準が異なるため、スムーズな運用にたどり着くまでは紆余曲折も予想される。
 たとえば日本でワクチンを接種したとして、相手国でそのワクチン接種が有効とみなされるのかどうかといった問題が予想されるからだ。また、ワクチンを接種したとして、その有効性がどのくらいの期間保たれるかも未定で、おそらくインフルエンザと同じく6カ月程度になるだろうと予測されている。

渡航にはコロナ陰性である証明が必要

羽田空港の出発ゲートに利用者なし 羽田空港の出発ゲートに利用者なし

ワクチンなどが開発されるまでは、海外旅行にはコロナ感染症の陰性証明書を携帯するようになるのだろうか。到着国での感染症の検査を省略するには、出発時に指定された医療機関による感染症陰性証明書を用意することが入国条件になってくる。
現在、日本のクリニックなどでもPCR検査は行われている。しかし、そういった街の医院が「指定医療機関」に属するのかどうかは不明であるが。ハワイを例にすると、陰性証明によって隔離が免除されるが、その証明を発行できる医療機関は全国で21カ所しかなく、多くは東京にあり、四国、九州にはない。
海外旅行に必要なための検査となると、医療保険は使えず、全額自己負担となるため、その額は3万円程度となり、加えて証明書発行にも1円程度必要となる。さらに、この証明書は入国時点からさかのぼって72時間以内に発行のものという条件などがあるので、旅行の都度必要になる。
旅行を計画し、航空券や宿の手配をしても、この検査によって、無症状であっても、陽性判定となれば旅行をキャンセルせざるを得ず、海外旅行のハードルは極めて高いといわなければならない。

かつてのイエローカードが復活か?

1000円札に描かれている野口英世は感染医学の権威だった 1000円札に描かれている野口英世は感染医学の権威だった

ある程度年齢層が高い人であれば「イエローカード」を記憶であろう。1980年代頃までは、海外旅行にはこのイエローカードが必要な国は多かった。なぜ「イエロー」かというと、アフリカなどで流行ることが多かった黄熱病の予防接種を受けた証明書で、実際に黄色いカードであったからだ。新興国では、黄熱病のほか、コレラ、天然痘、マラリアなどの伝染病に感染する恐れがあるため、渡航に際して予防接種が必要だったのである。
 厳密にいうと、アフリカ各国としては、入国に際して予防接種は必要ないのであろうが、そこから他の国へ行く場合や帰国する場合などに、感染地域からの入国ということで、これらの伝染病を国内に持ち込まれる恐れがあったのでこのカードが必要だった。
 現在の新型コロナ感染症のワクチンが完成したとして、その後、世界でこのようなカードが再び必要になる日が来るのかもしれない。
 ちなみに日本の1000円札に描かれている野口英世氏は、アフリカに渡って黄熱病撲滅への研究に従事し、数々の功績を残すも、自身も黄熱病に感染して51歳の生涯を終えているのだ。

帰国後もPCR検査、隔離もある

ほとんどの便が欠航している ほとんどの便が欠航している

さまざまな条件をクリアして海外旅行でき、無事に帰国したとしても、日本の空港での検疫が待っている。空港でのPCR検査で陽性なら隔離され、陰性であっても自主的な隔離が要請され、公共交通機関での帰宅などができなくなる。これでは「海外に渡航するな」といっているのも同様で、旅行需要の回復は望めないであろう。
日本では法によって「行動の自由」を禁止することはなかなか難しいが、逆に社会全体がチームワークのようなものを尊重するので、たとえば勤務する会社で「海外渡航禁止令」のようなものが出れば従わざるを得ないということになるのも日本の特徴である。
 現在の日本は海外旅行人口が多いとはいえず、島国でもあることから国内に閉じこもっている層は多い。コロナ禍によって「海外旅行に興味がなくなった」という層がいっそう増える可能性もあり、海外に比べて日本の海外旅行需要回復は遅れることも考えられるであろう。

日本は感染国である

台湾は感染症封じ込めに成功している国のひとつである 台湾は感染症封じ込めに成功している国のひとつである

現在、コロナの封じ込めに成功している国といえば、台湾、ベトナム、タイなどであろうか。韓国や中国は一時期感染者が非常に多くなったが、封じ込めがある程度成功している例ではあろう。韓国や中国の場合は、いわばITや法制度の違いから国民の動きが管理されているので、日本のような自由が優先される国とは事情が少し異なってはいるが。
 では、このような世界において、日本はどういうポジションかというと、なかなか感染者が減らない国でるということも確かである。封じ込めに成功している国からいえば、ずばり、日本は危険な感染国である。そのことから、たとえばベトナムとタイの間の行き来などの制限が解除されたとしても、日本との行き来は解除されないということも考えられるであろう。
 早期に旅行需要を回復させるためには、日本も感染国から脱却する必要がある。また、日本は感染者が少なくないものの、重症者や死者も少なく、その理由として、充実した医療体制に加え、やはり普段からお風呂の習慣、家のなかでは靴を履かない、そして全般的に清潔であることなどが係っているのではないだろうか。
 これは日本人自身も認識しておく必要があるだろう。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2021/01/06)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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