- 西澤律子
- バンクーバー在住フォトグラファー・ライター。1枚の写真が放つ世界の大きさと、母国語である日本語の魅力をバンクーバーで再発見。ライフスタイル・食・旅・教育・留学など、さまざまな角度からバンクーバーの魅力を発信中。
出発エリアをに変更しました。
レンガ造りの建物がアンティークな雰囲気を醸し出しています
バンクーバー発祥の地ガスタウンは、石畳のウォーター通り(Water St.)沿いのエリアです。石畳の道路を歩けば、アンティークな雰囲気が伝わってきて、さあ、タイムトラベルの始まり! この街はレンガ造りの19世紀の建物をそのまま使用したカフェ、ショップやレストランが軒を連ねていて、ちょっとした異空間を楽しめます。ダウンタウンと比べると、個性的なお店が多いのも注目すべきところ。観光客だけでなく地元の人々でいつも賑わっているエリアです。
写真撮影は蒸気が出ているときを
ガスタウンでの一番人気と言えば、スチームクロック(Steam Clock)でしょう。キャンビー通り(Cambie St.)との交差点のそばにたたずむ1977年製の蒸気時計は、この街のシンボルです。電力を利用せずに時を刻む蒸気時計は、蒸気パイプのホイッスルで時を知らせてくれます。10分〜15分ごとに蒸気が出てきますので、写真を撮るならそのタイミングをお見逃しなく!
彼こそがガスタウンを作った人物!
さあ、スチームクロックで蒸気が出てくるのを見届けたら、さらに東の方に進みましょう(ウォーターフロント駅と逆方向)。ウォーターストリートの東端に来たところで、なにやら銅像が。これがギャシー像です。ガスタウンの街の名前は彼から来ているのです。歴史を遡ること1867年、お酒好きのジャック・デイトン(Jack Deighton)は妻と犬と樽のウイスキーを片手にこの地に上陸。ここで、近くの製材所で働く労働者を相手に酒場をひらき、バンクーバーの歴史がひらかれたのであります。
ギャシー像から東方向を向いたら目の前にあるこのビルディング。バンクーバー1狭い建物だとか!?
彼はとてもおしゃべり好きだったため、“おしゃべり”ジャク(Gassy Jack)と呼ばれ、街の人気者に。いつしかこの町は次第にギャシーズタウン(Gassy's Town)と呼ばれ、後にガスタウン(Gastown)になったというわけです。ゴールドラッシュの最中で集まっていた男達のためにホテルとバーを建て、町として発展させていった彼の存在なくして、今のガスタウンもなかったのです。そう思えば、銅像も味わい深いものに見えてきますよね。歴史を色濃く残す町、ガスタウン。ゴールドラッシュの残り香が漂うこの街は、ダウンタウンの中心部からも近く、時間が空いたときにぶらっと散歩するにもってこいの場所でしょう。
ウォーターフロント駅から東方向に広がるエリア。夜の一人歩きはできるだけ避けた方が無難です。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/03/10)
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