静かなムーブメント、路上の本箱がじわじわ増加中

バンクーバーの街を歩いていると、住宅街のなかの道路脇に小さな箱が設置されているのを見かけることがあります。とても可愛らしい、鳥の巣箱のようにも見えるのですが…。不思議に思って覗いてみると、「Take a Book, Leave a Book」という言葉が書かれた箱のなかにはいろいろな本が入っています!バンクーバーでは数年前からこうした路上の本箱が街のあちらこちらに設置されはじめ、新たなムーブメントに発展しています。

コマーシャルドライブ近くに設置された本箱。静かな通りなので読書に集中できそう。 コマーシャルドライブ近くに設置された本箱。静かな通りなので読書に集中できそう。

本は借りるのも返すのも自由!気軽に読書を楽しめる

この無料本箱は、市民の有志が地域住民のために設置したものです。人々に読書を促すとともに、地域住民同士のコミュニケーションのきっかけにもなっています。図書館と違って、借りるための決まったルールはありません。誰でも、いつでもこの箱から自由に本を借りることができます。また、自分がシェアしたい本を箱のなかに置いていくこともできるのです。

世界に広がる本交換システム。家の近所にもあるかな?

こうした無料の本交換システムの試みは、人々のリテラシーを高めるために世界中で行われています。現在世界で3万6000以上の無料本箱が設置されており、コミュニティーのつながりを育み、世代を超えた創造性や知識の共有に一役買っています。この活動を支えている非営利組織の一つが「リトル・フリー・ライブラリー」。この組織は、本箱を設置したい人のために役立つ情報や、あらかじめ作られた本箱キットなどを提供しています。近くの本箱を探したい!というときには、同組織が提供するオンラインのマップが便利。世界中の本箱の位置情報が検索できますよ。検索は下記サイトからどうぞ!
http://littlefreelibrary.org/ourmap/

地域の憩いの場で、頭も体もリフレッシュ

地域の人々と読書の楽しみを分かち合えるなんて、とても素敵なことですね。本箱のそばにはベンチも設置されており、ゆっくりと座ってその場で読書も楽しめます。街歩きで少し疲れたら、本でも読みながらほっと一息ついてはいかが? 子供の本からミステリー、歴史小説などあらゆるジャンルの本が置かれているので、普段は読まないような本に触れられて、意外な発見があるかもしれませんよ。