ノーベル平和賞を受賞したキング牧師

「黒人解放の父」と呼ばれ、1964年にノーベル平和賞を受賞したキング牧師。アメリカにおけるアフリカ系アメリカ人に対する差別の歴史を語る上で、とても重要な人物のひとりです。1963年に彼が行ったスピーチ「I have a dream(わたしには夢がある)」は、あまりにも有名ですよね。

アトランタの「キング牧師歴史地区」で、彼の生い立ちとアメリカの歴史の一部を知る アトランタの「キング牧師歴史地区」で、彼の生い立ちとアメリカの歴史の一部を知る

キング牧師歴史地区で、彼の生涯に浸る

キング牧師が生まれたのは、ダウンタウン・アトランタの東側にある「スィート・オウバーン(Sweet Aubarn)」というところ。現在この辺りはマーティン・ルーサー・キング・ジュニア歴史地区(Martin Luther King Jr. National Histric Site)となっていて、彼の生家以外にも父親と共同で牧師を務めた教会など、縁の建物が点在しています。

映像や模型で、キング牧師について学ぶ

まずはビジターセンターで、当時の映像や模型を確認しながらキング牧師について学んでいきます。彼の生涯をまとめた映画も随時上映されているのですが、映画を鑑賞した後に展示場を見学することをおすすめ。その方が映画に登場したシーンについて、さらに知識を深めることができますよ。そしてビジターセンターの向かいに位置するキングセンターには、キング牧師の墓石やコレッタ婦人、マハトマ・ガンジーなど縁の人たちに関する展示が行われています。

キング牧師縁のバプティスト教会を見学

その後はキング牧師が洗礼を受けた「エベニザー・バプティスト教会」へ。19歳で牧師に任命されてから1968年に暗殺されるまで、この教会で職を続けたキング牧師。実はキング牧師の母親がこの教会でオルガンを演奏中、若い黒人男性に射殺されるという悲しい事件が起こりました。1974年のことです。実際に中へ入ってみると、豪華なステンドグラスも装飾もないシンプルな内装ながら、とても厳かな気持ちになりました。

生家ツアーで当時の暮らしに思いを馳せる

キング牧師が12歳まで過ごした家を見学することができます。ビジターセンターで申し込み、30分ほどのツアーに参加しました。ガイドから詳しい説明を聞きながら家の中を見学していると、当時キング牧師がこの家でどのように生活していたかがとてもよくイメージできます。ちなみにキング牧師と弟の寝室は2階にあり、大切なゲストを泊める際はその部屋を譲って廊下に寝ていたそうです。1930年代はまだ人種差別が色濃く、アフリカ系アメリカ人はホテルの使用を許されなかったため友人や親戚を泊めることも多かったのだとか。ちょっとしたエピソードでも、アフリカ系アメリカ人に対する差別について考えさせられました。