お札の代わりにプラスチックマネー

ダイナースクラブが、初めてクレジットカードを世に送り出したのが1950年。以来半世紀以上の歴史があるアメリカは世界で最も進んだクレジットカード社会になっています。治安の問題もあるのでしょう。アメリカ人の多くは多額の現金を持ち歩きません。日本円で100円に満たないような少額の買い物でも、カードで払うことができるので、実際、現金がなくてもなんとかなるのです。アメリカドルの紙幣は、1ドル、5ドル、10ドル、20ドル、50ドル、100ドルがありますが、20ドルより大きな紙幣は、見かけることがあまりありません。お店で50ドルや100ドル紙幣をレジで出すと、裏表と透かしをチェックして、やっと受け取ってくれるということもあります。

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辺境の店でももちろん使える

筆者はかつて、アメリカ最北端の町アラスカ州のバローを訪れたことがあります。北極海に面した寂しげな町で、一年の4分の3は氷と雪に閉ざされた厳しい土地です。しかし町のスーパーマーケットから小さなカフェまで、カードが使えないところはありませんでした。前述したように、多額の現金を持ち歩かないことが社会に浸透しているために、店側としては、カードが使えないと商売にならないのでしょう。アメリカの多くのレストランや店では、クレジットカードの加盟店になることは、商売をする上での必須条件になっているのです。

どんなカードが使える?

VISAとMasterCardについては、カードが使える店(つまりアメリカのほとんどの店)で使用可能。それに次いでアメックス(American Express)が続きます。日本のJCBカードは、ニューヨークやロサンゼルスなど、日本人観光客が多い大都市を中心に使える店がありますが、残念ながら地方に行くと使える店はほとんどありません。日本では知られていませんが、アメリカにはDiscoverというクレジットカードがあります。ダイナースクラブは、高級店を中心に全米で使えますが、ダイナースクラブが使えるか?と聞くと、「Discover?」と聞き返されてしまうことがけっこうあります。

隣国カナダのカード事情

アメリカと同じように見える、お隣の国カナダですが、カードが広く通用するのは同じで、スーパーマーケットなどでも使うことができます。またVISAやMasterCardがどこでも使えるのも一緒です。ただアメックスが使える店は、アメリカに比べて少なくなります。観光地ではJCBが使える店がかなりあり、こちらはアメリカよりも多いくらいです。治安の点では、一般的にアメリカよりよいとされるカナダですが、こちらも支払いはカードが主流。北米地域に旅行する際には、できればVISAかMasterCardともう1種類のカードを持参することをおすすめします。