- 内田よしえ
- アメリカ・ボストン在住。2006年から夫の都合でマサチューセッツ州ボストンにて生活することに。突然の海外生活だが、「何とかなるさ」と肩の力を抜いて日々過ごしている。レストランめぐりや街の散策が大好き。好奇心旺盛なので気になる所があれば一人でもフラリと出かけてしまうことも。「でも寒さに弱いので、冬は飼い猫と共に家で丸くなっています」
出発エリアをに変更しました。
少し変わった形が目を引く、ダックツアーバス
ボストン市内を歩いていると、様々な色の市内観光トロリーバスをよく目にします。それは赤だったり、銀色だったり白だったり、緑とオレンジのツートンカラーだったり。色の違いはトロリー会社の違いなのですが、その中でもバラエティーに富んだ色をした、一風変わった形をしていて目を引くのが「ダックツアー」のトロリーバス。このツアーバスには、見た目が違うだけでなく、他のトロリーにはない特色があるのです。それは、ダックツアーの車が水陸両用ということ!
水陸両用なので、陸も川も走っちゃいます
陸からの市内観光を楽しんでいたかと思ったら、チャールズリバーへ向かい、ボートに早変わりして川へドッボーン!川からの街の眺めも楽しむことができちゃうんです。
この車は第二次世界大戦時、船から陸へ物資や人を運ぶのに使われていた水陸両用車を観光用に改造したもので、ノルマンディー上陸作戦の時、最初の4ヶ月間ほどはこの車で物資輸送(40%程)していたという歴史もあるのです。
対岸や橋の上からではなく、川から眺めるボストンの街もいいものです
もう一つ面白い特徴は、ツアー中、ガイドも務める運転手さんの掛け声と共にダックの鳴き声を真似て「グワッ グワッ」と言うこと!掛け声の頻度は運転手さんによって違いますが、面白い人に当たると他のダックツアー車とすれ違う度に「グワッ グワッ」と挨拶させたり、歩いている人達に向かって「グワッ グワッ」と言わせてみたり。
この鳴き声はダックツアーの定番だと皆が知っているので、たまに歩道を歩く子供などからツアー客へ向けて「グワッ グワッ」と逆に挨拶をしてくることも。
恥ずかしがらずに皆と一緒に言ってみましょう!グワッ グワッ!
第二次世界大戦時に使われていた時の写真や車などの展示はサイエンス・ミュージアム内のチケットブース近くにあります
観光シーズンピーク時には、当日チケットを購入しようとしても販売開始時間か、せめて午前中に行かないと売り切れになってしまうほど人気のツアー。
チケットブース、インターネットでの購入は5日前からできるので、早めに予約することをオススメします。
人気が高いのは観光客だけにではなく、2004年にはレッドソックス(野球)がワールドシリーズ優勝した際のパレードに使われたり、ペイトリオッツ(アメフト)のスーパーボウル勝利パレードに使われたりとスポーツ界からも!
全所有時間は約80分。川下りつき市内観光を楽しんでみませんか?
■Boston Duck Tours(ボストン・ダックツアーズ)
電話:1-617-267-3825
URL:www.bostonducktours.com(英語)
営業期間:3月最終月曜日〜11月最終日曜日 9:00〜日没1時間前まで
参加料金:大人US$27(約3,100円)、学生・シニア(62歳以上)US$24(約2,800円)、子供(11歳〜3歳)US$18(約2,100円)、3歳以下US$5(約580円)
チケット販売所:プルデンシャルセンター内、サイエンス・ミュージアム内、ファニュエルホール内のチケットブース又はオンラインにて
その他:市内観光は車窓のみ。運転手のガイドは英語のみ。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/09/07)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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