- 内田よしえ
- アメリカ・ボストン在住。2006年から夫の都合でマサチューセッツ州ボストンにて生活することに。突然の海外生活だが、「何とかなるさ」と肩の力を抜いて日々過ごしている。レストランめぐりや街の散策が大好き。好奇心旺盛なので気になる所があれば一人でもフラリと出かけてしまうことも。「でも寒さに弱いので、冬は飼い猫と共に家で丸くなっています」
出発エリアをに変更しました。
色々な品種が並ぶライラック。どれも美しい!
少し北に位置するボストンは、春の訪れも4月下旬くらいからと少し遅め。青々とした木々に囲まれ、道端の花壇や公園などに色とりどりの花々が植えられて街が華やかになるのもこの頃からです。
そんな春の訪れを喜ぶかのように、ダウンタウンから電車で約20分程南に下った所にある“アーノルド森林公園(Arnold Arboretum)”では、年に一度(毎年5月第二日曜日)行われるイベント「ライラック・サンデー」が開催されます! 紫・白・ピンクと美しい色合いのライラックがずらりと並んだ様はちょっと感動ものですよ。
人の背丈以上の高さがあるライラックは見ごたえ十分!
この森林公園には約400本ものライラックが植えられ、その種類は品種改良をしたものを含めると約200種もあるのだとか。中には珍しい品種のものもあり、これだけ多くのライラックが植えられている所は全米内他には無いのだそう。
その素晴らしいライラックを見てもらおうと始まったのがライラック・サンデー。この日だけは普段園内で禁止されているピクニック(飲食)がライラック周辺で可能になり、軽食を販売したり、音楽やダンスなども披露されてちょっとしたお祭りになるのです。なんと、この日は1年で一番来園者数が多いのだとか! あまり人混みは…という方は飲食は出来ないけれど、前日や後日などに行くのもいいかもしれませんね?
森林公園内を散歩するだけでも楽しい
この森林公園にはその季節に合った木々や花々が15,000種以上植えられており、いつ訪れてもその時季に合った植物を楽しむことができます。107ヘクタールもあるこの広い敷地内では、そんな緑を楽しむだけでなく近所の人たちの憩いの場ともなっており、園内でジョギングをする人もいれば犬の散歩に来る人も。そしてベンチでは本を読んだり花をスケッチする人も見かけます。
4月の桜や秋の紅葉、冬の雪景色など、どの時期もそれぞれ特色があって良いのですが、やはり春〜初夏にかけての花々が最も美しく彩る時が一番オススメですよ!
ちょっと小高い丘からは、ボストンのビル群が見えます
■Arnold Arboretum(アーノルド森林公園)
住所:125 Arborway, Boston
アクセス:電車オレンジライン Forest Hills駅改札出て左側出口へ。駅を出たら左に進み、信号を渡ってArborway通り(登り坂)を約5分程歩くとForest Hillsゲートが。さらに約10分程歩くとメインゲートが見えてきます。
電話:1-617-524-1718
URL:www.arboretum.harvard.edu/(英語)
開園時間:日の出から日暮れまで年中無休
ビジターセンター:月〜金曜 9:00〜16:00、土曜 10:00〜16:00、日曜 12:00〜16:00、休日休館
入園料:無料
その他:ダウンタウンよりForest Hills駅までは約20分
■ライラック・サンデー
開催日:毎年5月の第二日曜日(2008年は5月11日)
開催時間:日没まで(雨天決行)
入園料:無料
■フリー・ウォーキングツアー
開催日:4月〜11月 土曜10:30〜、日曜13:00〜、第一水曜12:15〜、第一金曜18:00〜
集合場所:メインゲート入ってすぐのビジターセンター前(予約不要)
ツアー時間:約60分〜90分
その他:悪天候時には中止する場合もあり
(日程等の情報は2008年3月10日現在のものです。予告なく変更される場合がございますので、予めご了承ください)
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/03/24)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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