思っているほど怖くない右側通行

海外でレンタカーを使うことに抵抗がある理由のひとつに、「右側通行」があります。世界的に見ると、日本やイギリスのように左側通行の国のほうが少数で、イギリスを除くヨーロッパ、北米、南米、アジア、アフリカの多くは右側通行です。ただ実際に運転してみた人に聞いてみると、右側通行にはすぐ慣れた、という人が多いようです。私たちが運転する時は、左側を意識して走っているわけではなく、車の流れに乗ることを意識しているからでしょう。

曲がる時に「右!右!」と口に出して確認する

実際、交通量の多い街中を走る時は、車の流れに乗ってしまえば、右側、左側を意識することはほとんどありません。また双方通行の道では路上駐車している車の向きで、自分が正しい側を通行していることがを知ることができます。気を付けないといけないのは、交差点や角を曲がる時、側道の駐車場に入る時、あるいは細い道から太い道に入る時。日本とは反対で、「左折は大きく曲がる」、「右折は小さく曲がる」ことを覚えておくこと。曲がる度に、口に出して「右!右!」と確認しながらハンドルを切れば、間違うことはまずありません。

危ないのは街中より車の少ない郊外

他の車の動きが見られる街中より、むしろ危ないのは交通量が少ない場所です。実は筆者も危ない経験をしたことがあります。アラスカのフェアバンクスという町の郊外にあるB&B泊まった翌朝のことです。朝早くにフェアバンクスに戻るためにB&Bを出発しました。森の奥から細い道を通り、片側1車線、分離帯のない広い双方通行の道路に出ました。この時点で3日ほどアメリカで運転をしていて、すっかり慣れたつもりでいたのがよくなかったのでしょう。また冬で沿道の標識が雪をかぶってよく見えなかったこと、早朝で他の車がまったく走っていなかったことなど、悪い条件が重なっていました。

左足でセンターラインを踏む意識を

走り始めて5分ほどしたとき、カーブを曲がってきた車が突然正面に現れたのです。瞬間的に左車線を走っていたことに気付き、路肩にある雪の吹き溜まりに突っ込んで難を逃れました。知人のひとりもアメリカ西部をドライブしていたときに、同様の経験をしたことがあるそうで、ある展望スポットで車を停めた後、再び走り始めて20分後に正面に車が見えた時、初めて反対車線を走っていたことに気付いたそうです。大事に至らずに済んだ筆者ですが、胸の動悸はしばらく収まりませんでした。再び走り始めた時に意識したことは、運転中左足で常にセンターラインを踏むようにすることでした。こうすれば間違いなく右車線をキープできるからです。