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アメリカの世界遺産/アメリカ人が一度は訪れたいグランド・キャニオン。その名言は誰が言った言葉?


長い年月が作り出した大自然の景観

アメリカ人ならずとも、一度は訪れたいグランド・キャニオン アメリカ人ならずとも、一度は訪れたいグランド・キャニオン

アメリカを代表する景観であるグランド・キャニオンはアリゾナ州にある国立公園で、年間500万人以上が訪れる大観光地です。1979年には世界遺産登録もされました。この大峡谷が現在のような姿になったのは今から約200万年前。約4000万年前から始まったコロラド川の浸食が長い年月をかけ、幅6〜29km、全長446km、平均の深さは約1200mという断崖を作り出したのです。さて、このグランド・キャニオンの魅力を示す言葉に、「すべてのアメリカ人は生涯に一度、グランド・キャニオンを訪れるべきだ」という言葉があります。

世界最初の国立公園はアメリカ合衆国から

グランド・キャニオンがあるアリゾナ州ですが、この土地がメキシコからアメリカ合衆国へ領有が移ったのは1848年の米墨戦争以降の事です。1863年にアリゾナ準州が成立し、それが州に昇格したのは1912年でした。ただし金が発見されないことや農業や放牧に向いていない土地のため、グランド・キャニオンを訪れる人はほとんどいませんでした。さて、アメリカで国立の公園が作られるようになったのは、1872年の「イエローストーン公園法」からで、イエローストーンが世界で初めての国立公園になりました(指定は1890年)。とはいえ当時は世界のどこでも「国立公園」という概念はあまりなく、アメリカでもそれが広まるのには時間がかかりました。

ルーズベルト大統領の国立公園訪問

1901年にマッキンリー大統領が暗殺されると、セオドア・ルーズベルトが副大統領から昇格してアメリカ合衆国第26代大統領に就任します。幼少期は虚弱体質で、ベッドで過ごすことが多かったルーズベルトですが、少年時代にそれを克服するために運動を始め、アウドドアスポーツや博物学、自然に親しむようになります。そしてルーズベルトは大統領になると、アメリカ合衆国大統領として初めてアメリカ西部の国立公園の視察を行います。もともと自然が好きだった彼はこの視察旅行で、美しいアメリカの自然や景観の保護、そしてその意識を国民が共有して楽しめるように道路や宿泊施設の整備や、保護地域の開発の禁止などに国の予算を割くように決めます。

グランド・キャニオンを訪れたルーズベルト大統領のスピーチ

グランド・キャニオンを訪れてその大自然に感動したルーズベルト大統領は、1903年に以下のようなスピーチをします。「そのままにしておきなさい。改良することはできないのです。長い時が成してきたことに、人ができることはそれに傷をつけることぐらいです。あなたができることは、あなたの子供、そしてあなたの後に続くすべてのアメリカ人のために、この素晴らしい景観を保つことです」(筆者意訳)。このスピーチを記した碑文が、グランド・キャニオンに置かれています。当初グランド・キャニオンは保護区として設立された後、1908年に国定公園に指定。それが国立公園に昇格したのは1919年でした。

ルーズベルト大統領の言葉ではないかもしれない?

以上のスピーチが要約された時に、「すべてのアメリカ人は生涯に一度、グランド・キャニオンを訪れるべきだ」と言う文が生まれたのかもしれません。もしくは他の人が作った文が、ルーズベルト大統領の言葉と混同されたのでしょう。ちなみに私が調べたところでは、原文の「Everyone should see the Grand Canyon at least once in their life.」がルーズベルト大統領の言葉という英文サイトがすぐには見つからなかったので(上記のスピーチはすぐに出てくる)、もしかしたら日本で誰かが似たような文を読み、「ルーズベルト大統領が言った」としたのかもしれません。日本のウエブサイトでは、これはルーズベルト大統領の言葉として引用されているからです。結局、ちょっと調べたぐらいでは誰の言葉か出典はわかりませんでした。しかしそれもはともかく、それが気にならないほどグランド・キャニオンは行く価値がある場所です。アメリカ人に限らず、日本人にとっても訪れるべき場所ですよ。

※この情報は2020年4月現在のものです。内容には変更があるかもしれないので、最新情報は該当のホームページなどでご確認ください。

DATA

●アリゾナ観光局/グランド・キャニオン
https://www.visitarizona.com/uniquely-az/must-see/grand-canyon

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/06/23)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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