日本が舞台となった5作目

第5作『007は2度死ぬ』(1967)のおもなロケ地は日本。しかし何しろ40年以上前の映画ですので、かなり変貌してしまったところも多いです。「大里化学」のビルとして東京のホテルニューオータニ、忍者養成学校として姫路城、スペクターの秘密基地があるのが鹿児島の霧島国立公園で撮影されています。日本以外では、オープニングのシーンで香港ロケがありますが、実は水葬場面はジブラルタルで撮影されたそうです。

「007シリーズ」の舞台となった映画のロケ地を旅する その2 『007は2度死ぬ』から『ダイヤモンドは永遠に』まで 「007シリーズ」の舞台となった映画のロケ地を旅する その2 『007は2度死ぬ』から『ダイヤモンドは永遠に』まで

6作目は、観光客に人気の山頂レストランが登場

第6作目『女王陛下の007』(1969)を観て、当時スイスに行きたくなった人は多かったでしょう。映画はイギリス、ポルトガルでもロケされていますが、何と言っても印象に残るのは、ブロフェルドのアレルギー治療所として撮影された標高2970mのシルトホルン山頂にある建物です。現在は回転展望レストラン「ピッツ・グロリアPiz Gloria」として営業中で、映画にも出て来た専用のロープウェイで行けます。360度の展望が楽しめるほか、2013年6月には映画『女王陛下の007』に関する展示「ボンド・ワールド」もオープンしています。ここの名物メニューは、「ジェームズ・ボンド朝食ビュッフェ」(約3000円)。ケーブルカー料金と一緒になった割引チケットもあります。そのほかには、グリンデルワルドではスケートリンク、ミューレンではボブスレー、近くのラウターブルンネンでストックカーレースのシーンが撮影されています。

現在の有名ホテルはまだないラスベガスが舞台の7作目

ショーン・コネリーが復帰した第7作目『007/ダイヤモンドは永遠に』(1971)のオープニングでは、アムステルダム運河の観光名所スキニー橋でロケが行われました。その後、ボンドはラスベガスに向かいます。ラスベガスではその名の通り常設サーカスを売り物にしたカジノ&ホテルの「サーカス・サーカス」や、ラスベガス・ヒルトン、リビエラ・ホテル&カジノなどで撮影されています。現在のラスベガスの有名カジノ&ホテルの多くは、映画が撮影された約40年前にはまだオープンしていませんでした。