- 大塚ばつ丸
- 大阪在住。欧米旅行も可能な日数が取れる夏休み、冬休みなどの時期は別として、一日の有給休暇を取るだけで行ける場所として回数を重ねるようになったのが韓国。趣味の旅行、映画、写真が結びついて、ロケ地を訪ねるホームページ「ばつ丸のロケ地を旅する」を始める。
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ユニバーサル・スタジオにある雷の落ちる建物
1985年に作られた映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では、タイムスリップに必要な電気エネルギーを得るために避雷針への落雷を利用するという設定になっている。科学者ドクが大きな時計の針にぶら下がるシーンもあるこの大時計のある建物はもちろん本物ではなくて撮影用のセット。これをロサンゼルス、ユニバーサル・スタジオの「スタジオ・ツアー」で見ることができる。「スタジオ・ツアー」はユニバーサル・スタジオの人気アトラクションのひとつで、園内を走るトラムに乗ると、おなじみのキングコングから最近加わったスピルバーグ監督の「宇宙戦争」で墜落した飛行機の残骸まで、いろいろな映画の場面を見ることができる。その中に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の建物もあるというわけだ。
トラムを突然襲う濁流
一方、ユニバーサル・スタジオが作ったアトラクションのひとつ「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」は半全周映像に同期して振動する席に客が乗り込むもの。席自体はほんの少ししか動かないのに、画像との相乗効果でジェット・コースターに乗っているような猛スピードや急激な落下・上昇が体感できる。日本のユニバーサル・スタジオ・ジャパンではこの「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」はたくさんの観客を集めていて、待ち時間も長いが、本家ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオでは07年に終了してしまった。
アトラクションのそばに展示してあったデロリアン
かつてはデロリアンもアトラクション棟のそばに展示されていた。この車はDMC(デロリアン・モーター・カンパニー)社のDMC−12、通称デロリアン。最初、映画の製作スタッフは冷蔵庫をタイムマシンとして使うつもりだったらしいが、子どもがマネをしては危険なので、この案は採用されなかった。その代わりになったのがこの車。ガル・ウィングと呼ばれる上下に開くユニークな形のドアが決め手になったと言われている。
実際に撮影が行われているスタジオ
アメリカでもうひとつのユニバーサル・スタジオがあるのがフロリダ。ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオが実際に映画の撮影に使われるスタジオを備えているのに対して、フロリダは最初からテーマパークを作るのが目的で、何もない場所にアトラクション棟が建てられていった。この点から言えば大阪のUSJはフロリダの方に近いスタイルということになる。
まだ日本には作られてなくて、アメリカヘ行かなければ楽しめないアトラクションには「ザ・シンプソンズ・ライド」や「マミー(ハムナプトラ)」がある。新しいアトラクションはもちろんのこと。本場でなければ味わえないものは何よりもアメリカの空気感、パークの雰囲気だろう。
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