世界へ進出しつづけるsushi

2013年12月、日本に届いたその“朗報”に、喜びや驚き、誇りすら感じた人も少なくないでしょう。「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。特に先進国では、頻繁に開催されるマラソン大会やグリーンスムージーのブームなど、人々の間で “健康志向”は年々高まる一方です。そんななかでヘルシーな和食が世界遺産に登録されたのは、自然な流れだったのかもしれません。世界各国の町で見かけるsushiの看板が、そのことを物語っています。

ホントのところおいしいの? 外国でsushiを食す ホントのところおいしいの? 外国でsushiを食す

sushi barのsushiを食す

先日訪れたアメリカ・ロサンゼルスで、ローカルおすすめのsushi barに食事に行きました。1906年、このロサンゼルスこそ日本国外で初めて寿司店が開かれた地といわれています。戦時中は閉店するも、1962年以降はガラスケースの導入とともに、カウンター式のsushi barが町で見られるようになります。海外で生まれたおなじみのカリフォルニアロールは、マヨネーズやアボカドなど洋風な味わいですが、日本人が経営する店では「握り」がメニューに並ぶことも少なくありません。私が訪れた店では味噌汁も出ました。ただし寿司とsushiの決定的な違いは、海苔の存在感が薄いことです。ソイペーパーという大豆のシートや、ライスシートで代用されたり、内に巻き込まれたりと、磯の香りとそのパリパリ感に不慣れな外国人に向け、様々な工夫が施されていました。しかし日本人にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれません。

スーパーの惣菜sushiを食す

スイス・チューリヒの鉄道駅の目の前にあるスーパーでも、sushiが売られていました。sushiは、おなじみのカリフォルニアロールと、キュウリとマグロの細巻の2種類。細巻と横に並ぶtofuも手に取りレジへ向かいました。いざ食べてみると、細巻のsushiはただの米かと勘繰ってしまうほど酢の味わいは抑えられ、マグロは細くキュウリの存在感の方が勝っていました。tofuは水分がほとんどなく、食感はまるで水切り後のよう。日本で普段口にする寿司や冷奴とは、また違った食べ物のような印象でした。

それでも日本食は海外に広がっている

素材そのものの味わいを引きだす和食は、鮮度が第一です。しかしその場所により、美味しい食材、食べ方は変わるので、一概に日本のものと比較できません。それでも海外の町なかで、sushiやteriyaki風味、ときには枝豆を見つけて和食の普及を感じるたび、どこかうれしくなるものです。今回の世界遺産登録にともない、和食に興味を持つ人々が増えていけば、海外で味わえる和食の幅は広がっていくことでしょう。海外旅行に行ったら、あえてその地の和食を味わってみてはいかがでしょうか。