アメリカンルーツミュジック好きなら外せないメンフィス

みなさんはメンフィスというと何をイメージしますか? 古代からあるエジプトの都市メンフィスでしょうか。しかしアメリカ音楽ファンなら、やっぱりテネシー州のメンフィスでしょう。ミシシッピ川に面したこの都市は、19世紀末には綿花の集積地として栄えた経緯から、今もアフリカ系アメリカ人が人口の60%を占めているとか。そしてブルースやロックミュージックの創世記に貢献した町でもあります。メンフィスは、B.B.キング、ジェリー・リー・ルイス、そしてエルヴィス・プレスリーなど、多くの伝説のミュージシャンを生み出しました。今回はそのメンフィス観光の目玉とも言える、ビール・ストリートBeal Streetを紹介します。

週末は観光客でいっぱいになるビール・ストリート 週末は観光客でいっぱいになるビール・ストリート

毎夜、黒人たちが集まる盛り場だった繁華街

ビール・ストリートは、今もメンフィスのダウンタウンの中心部にあります。主要なホテルから歩いても5〜10分程度。途中の道の人気は多くはないですが、そこそこ観光客が歩いており、ショップなども並ぶので危険なエリアではありません。この長さ数百メートルの通りは、禁酒法時代には“もぐり酒場”があり、第二次世界大戦後は、この町のアフリカ系アメリカ人の盛り場でした。当時、この周辺は大きなビルやホテルが立つ、いわば白人のエリアでしたが、ここビール・ストリートだけは黒人たちが集まり、朝まで音楽で楽しむ別世界だったようです。毎夜、ブルースやジャズが演奏されて、ここから有名になったミュージシャンも少なくありません。ブラックミュージック好きなら、ご存知でしょうね。

メンフィスを代表するブルースマンというと…

この通りで一番有名なミュージシャンと言ったら、ブルースの大御所B.B.キングでしょう。惜しくも2015年に亡くなった、ブルースの巨人です。1925年生まれのB.B.はメンフィスのラジオ局でDJをしながら、50年代にミュージシャンとしてスタートを切り、「ロック・ミー・ベイビー」や「スリル・イズ・ゴーン」といったヒット曲を60年代に放ちました。そしてのちには、エリック・クラプトンやU2などにも共演をオファーされるなど、ロック畑のミュージシャンにも高い人気を得ました。そのB.B.キングの店に行ってきました!(その2に続く)