とにかく甘いスウィートティーが食事のお供

アメリカ南部のレストランで、ほとんどの人がオーダーするという「スウィートティー」。その名もずばり、冷たく冷やした紅茶にたくさんの砂糖を入れた、南部ならではの飲み物です。わたしが初めてこのスウィートティーを口にしたのは、ニューオーリンズのとある小さなファミリーレストランでした。ひと口飲んだ感想は、とにかく甘いのですが紅茶だけに後味は意外とスッキリ。添えられていたレモンと一緒にいただくと、爽やかさがプラスされてより飲みやすくなりました。「食事のお供が甘いお茶だなんて!」と思っていたわたしでしたが、そのおいしさと飲みやすさにすっかりスウィートティーのファンになりました。

おいしいけど飲み過ぎ注意! アメリカ南部名物、砂糖たっぷりスウィートティー おいしいけど飲み過ぎ注意! アメリカ南部名物、砂糖たっぷりスウィートティー

地域によってさらに甘! 南部のアイスティー

そもそもアイスティーはアメリカが発祥の地。1800年後半には、すでにアイスティーの作り方が料理本に掲載されていたそうです。もともと南部のアイスティーは他の地域に比べると甘いのですが、特にルイジアナ州、ジョージア州、サウスカロライナ州など「ディープサウス」と呼ばれる地域は、同じ南部でもさらに甘さが強くなります。とあるニューヨークの料理家がディープサウスのレストランを訪れ、後日新聞に寄稿した記事に「南部料理はどれもおいしいが、アイスティーだけは甘すぎる」と書いたため、それを読んだレストランのオーナーが「(この料理家は)南部をちっとも理解していない!」と激怒したという話もあるほど、甘さの好みには地域差があります。

南部人に欠かせない、だからどこでも飲める!

レストランはもちろん、ファーストフードから大学の学食にいたるまで、どこにでも置いてあるスウィートティー。もちろん家の冷蔵庫にも、各家庭特製のスウィートティーが常に常備されています。どれだけ南部の人たちにとって欠かせない飲み物であるかが分かりますよね。南部へ旅したら、ぜひ試してみてください。ただし飲み過ぎには充分注意を。なぜならグラス一杯のアイスティーに、通常日本人が入れる10倍くらいの砂糖が入っているので(冗談ではなく)。なお、通常のアイスティーを飲みたい場合は「アイス(ド)ティー」ではなく「アンスウィートティー」とオーダーしてくださいね。南部では通常甘いのがアイスティーで、甘くない方が特別なのです。